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俺たちはマナトと雑種をおいて、ワレモノの所へと戻ることにした。
🦊「ほんとに任せて大丈夫かなぁ…。」
🫘「たぶん大丈夫やろ。」
🌙「あーだこーだ言って喧嘩しないといいけど…。」
あの二人のことだし、有り得なくもない。
少し不安が残る。
しかし状況は2対1、仮にいざこざが起きてしまったとしても数でどうにかなるだろう。たぶん。
ワレモノのもとに戻ってきた。
🍷「ほぉ、分担して戦うことにしたんだね。」
👾「お前ごときに9人も必要ない、6人でも充分勝てる。」
ワレモノは黙り込んだ。
まずいことを言ってしまったのかもしれない。
今更ながら後悔が…。
🍷「へぇ〜、そうだといいね。」
突然口を開き、意味ありげな発言を残す。
次の瞬間、ワレモノは後方に飛び下がり戦闘態勢に入った。
🍯「きた。」
🌙「焦らず、冷静に行きましょう。」
こちらも戦闘態勢に入る。
🍷「その自信がどこから湧いてくるのかは知らんが、見せてもらおうか。」
1メートルほど浮き上がり、ポケットに手を突っ込むワレモノ。
下から見上げると、とてつもない圧を感じる。
先程までの様子とはまるで違った。
攻撃を仕掛けても事前に警告してくれたり、どのような状態に陥ってしまったのかを教えてくれたり、そんな甘ったるい戦闘ではなくなったことを感じ取る。
そう、ここからは“あいつのターン”だ。
ワレモノは欠けた輪っかを頭上に上げ、こちらに向ける。
バチバチと音を立て、エネルギーを貯めている。
🦊「あれって、さっきミサイルを飛ばしてきたときにやってたやつじゃ…。」
🍯「だよね。」
ドンピシャだった。
貯まったエネルギーは、凄まじい音を立てて太いビーム状に成り変わり、俺たちに向かって差し込んできた。
🦊「んあ゙あああああああ!!!!」
🫘「いっった、いたいっていたいなぁああ!!」
ひたすら撃ってくるもんだから、避ける暇もない。
ワレモノの顔から余裕そうな笑みは消え、殺気に満ちた顔をしていた。
🕯「…こ、こっちも反撃しないと。」
🍷「無理だと思うよ。」
ワレモノは俺たちに反撃の余地すらも与えず、次々に攻撃を繰り出してくる。
両手に力を込めて解き放った。
空中には巨大なハンマーが形成された。
🦊「えっ?」
最初に標的とされたのはごまめだったらしい。
巨大なハンマーはごまめにめがけて振り下ろされた。
🫘「ちょ待て、ウォール!ウォール!ウォール!」
必死に頭上に壁を形成して守ろうとしたが、その壁すらも壊して貫通し、ごまめを叩き潰した。
🫘「っうぅ…。」
叩き潰したハンマーはその後、跡形もなく消え去った。
🌙「一時的に物を生産する能力を持ってるんですね。」
🕯「錬金術師ならではって感じだね。」
ワレモノはまだ止まらない。
続いて巨大な火炎放射器を生成してみせた。
火炎放射器は明らかにマリに向けられている。
🌙「私…?」
🍷「そう。」
もちろん躊躇なく炎を放射する。
🍯「ど、どうにかしないと。」
🦊「コンヘランザ!!」
マシュは火炎放射器とマリの間に巨大な氷の槍を生成し、直前で炎を食い止めた。
🍷「っ…。」
🦊「大丈夫だった!?」
🌙「はいっ、ありがとうございます…!」
🦊「無事で良かった…。」
マリを助け抜くことに成功した。
ワレモノは地面に着地し、不敵な笑みを浮かべる。
🍯「…なに?」
銃口を向けて警戒するはにけーき。
身の危険を感じているのは俺だけじゃなかったみたいだ。
ワレモノはズボンのポケットから手を出し、腕を頭上にあげる。
🍷「バフラムベータ!!」
👾「!?」
立っている真上に六つの炎の玉が生成される。
🕯「それ、はるーの技じゃ…。」
🍷「炎塊落!!」
🍯「ちょ。」
🦊「え、まってそれうちの技…!!」
六つの炎の玉の中心に巨大な炎の玉が追加で生成される。
そして一気に落とした。
🍷「降り注げ!流星群!」
🌙「……え?」
🕯「それはマリの…。」
炎で燃えた地上に大量の星が降り注ぐ。
痛い、ずっと痛い。
燃えて刺さって喰らってばかりだ。
なぜこいつは俺たちの技を…。
🍷「驚いた?俺、事前にお前らの技をコピーしておいたんだよね、頭いいでしょ。」
🌙「技までコピーできるの…。」
🕯「はぁ?ズルすぎる。」
🫘「卑怯でしかないやろこんなん…。」
🍷「別にルールとか無いんだし良くね?」
🦊「そんなぁ…。」
こいつに慈悲なんてない。
まだ攻撃を続けるつもりだ。
🍷「レイニーサンダー!!」
また俺の技を…。
このまま喰らいっぱなしじゃ居られない。
👾「フィールドバリア!!」
🍷「はっ…!?」
即座に俺たちを覆い被せるようにして、バリアを張った。
降り注ぐ雷の雨を弾き返した。
🍷「バリアを張るだなんて卑怯なことを。」
どの口が言っているのだか。
🫘「やるやん。」
どこから目線なんだこいつ。
🍷「まぁいい、そんな薄い壁ぐらいぶっ壊してやる。」
バリアを割るべく、ワレモノがさらに攻撃を仕掛けようとしていた、
その時だった。
💭「みんなぁぁぁぁ!!ごめんなさぁぁぁい。」
🐸「遅くなりました。」
⚡️「すまんな。」
なんと三人が帰ってきたのだ。
🦊「ユメちゃん!!元に戻れたんだね!!よかったぁ…!!!」
💭「ほんとごめん、何も覚えてなくて…。」
🌙「ちゃんと助けられたみたいで良かった。」
⚡️「にしても、お前ら傷だらけじゃねぇか。」
🫘「はよ回復…してくれ…頼むわ。」
⚡️「はいはい、チユラーマ。」
マナトが全員を回復している様子を黙って見過ごすワレモノ。
恐ろしい形相で睨みつけている。
🍷「余計なことしやがって。」