TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

『殺す。』


高い天井。金の装飾。豪華な食事。きらきらと輝く宮殿の中に彼は居た。其処では、肌の色も服装も様々な人々が 歌い踊り、今その時を思い思いに楽しんでいる。宮殿の中は騒々しく、誰1人として彼の存在に気が付かない。ただ1人を除いては。まるで蛇のように彼の背後に近づいてゆく影がひとつ。彼は、後ろから近づく者の気配を感じとることができなかった。彼の頭の中は困惑と驚愕でいっぱいであった。彼はどうするべきかもわからず、ただ唖然と目の前の光景を眺めていた。途端、視界が消える。彼が状況を理解する間もなく柱の影に押し倒され、喉元に冷たいモノが当てられた。人々から死角になるその場所で、彼に激しい殺意が向けられる。彼の刹那の思考。ナイフの柄を掴み、彼らは対峙する。殺意は交錯し、彼らは睨み合ったまま、石像のように動かない。其処だけ気温が下がったかのように思われる。まるで煌びやかな空間にそぐわぬ深く冷たい空気の中、彼らはただ静かな殺意を向けあっていた。

本当に僕が異世界へ?!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚