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俺はサタン。地獄の7大君主の1人で、憤怒のサタンと呼ばれているな。悪魔7兄弟の四男で、いつも兄弟には迷惑をかけられている 。嫌いなものはルシファー。ベルフェとはアンチルシファー同盟を組んでいて、日々、ルシファーへの嫌がらせを実践している。だが…あいつはいつもスカした顔してて…っクソッ、思い出したら、また腹が立ってきた! 最近はソロモンに相談しつつ、新しい呪いを模索中だ。絶対にギャフンと言わせてやる。好きなもの、か。本は好きだな。知識を得るのは面白い。それから…。言うまでもないと思うが、猫だ。猫は良い。可愛いし、もふもふだし、凄く癒される…。こんなに可愛い生き物が存在していいのか?! はぁ、うちに猫がいれば毎日が楽しいのにな。俺は猫が飼いたいと何度も言っているが、兄弟たちの反対で飼うことができない。レヴィのリタンは許されて、何故猫は許可されないんだ!! ルシファーだって、ケルベロスを飼っているくせに…!! 今度、また、直談判しにいってやる。
で、そんな俺だが、久々に怒りが沸点を迎えようとしている。最近は怒りをコントロールできるようになったつもりだが、殺されそうになっているのに穏やかではいられない。まぁ、相手も下手に動くつもりはないらしいから、暫く考え事が出来そうだ。
まず…此処は何処だ? 俺は部屋で本を読んでいたはず…だよな? ん…? いや、違うか…俺はさっきまで何をしていた…? 思い出せないな………。はぁ、まぁ今はどうでもいいか。おそらく転移魔法だろうが…。
取り敢えず、転移魔法で戻るか…。あぁ、そうだった…。チッ…。一昨日暴れて、ルシファーに魔法封じをつけられたんだった…。特殊な物だから、ルシファーにしか解けない。許さない。今度会ったら殺してやる…。
D.D.D.で連絡を取りたいが…今は無理だな。目の前の男は…人間だよな? 魔界には人間が殆どいないから、恐らく此処は人間界だろう。
オレに急にナイフを向けてきたが…こいつに話が通じるだろうか。
「おい、君、ナイフを向けるのをやめてくれないか。このままだと君を殺してしまう。」
表情は動かない、か。言葉が通じないのか? でも、そろそろナイフを下ろしてくれ。さもないと、俺の堪忍袋の緒が切れるぞ。
「お前は誰だ? 何処の刺客だ? 4番目の弟か? それとも、8番目か?」
ん? 言葉は通じるようだ。刺客、とか言っていたな。どうも俺を刺客だと勘違いしているらしい。
「俺は刺客じゃない。気がついたら此処にいたんだ。うちに帰りたいから、ナイフを下ろしてくれ。そもそも、此処は何処なんだ?」
「此処が何処だか知らない、だと? とぼけるな。カリムを殺しにきたなら、此処がNRCだと知っている筈だ。」
「だから、刺客じゃないと言っている。カリムも知らないし、NRCも知らない。」
面倒臭い。もうこいつを殺して、別のやつに聞こうか。いや、しかし…こいつは恐らく出来る奴だ。さっき気配を感じなかったし…何より賢そうだしな…。うちの愚兄弟共とは違う。おや、どうやらおかしな表情をしているな。どうした?
「いや、まさか…。この世にNRCを知らない人間がいるのか? 腐っても名門魔法師養成校だぞ? とぼけているだけか? しかし……」
……?
「……おい、今なんと言った?」
「は? この世にNRCを、…」
違う、違う、
「其処じゃない! その後だ!」
「なんだ急に…腐っても名門魔法師養成学校…」
「魔法師、養成、学校、、?」
は? どういうことだ?
「人間が魔法を使える、のか、?」
ありえない。ソロモンは別だが……。どの文献にも人間に魔法が使えるとは書かれていない。人間にとって、魔法はフィクションの筈だ。ソロモンにも確認をしたし、人間界で人間が魔法を使っているのを見たこともない。……此処は本当に何処なんだ。
「…何を言ってるんだ? 魔法は皆使えるだろ。……いや、待て、おかしい。………………お前は何処から来た?」
やはり、こいつも出来る奴みたいだな。俺と同じように、話に違和感を感じたらしい。取り敢えず、落ち着いて話をする必要がある。
「どうやら、俺たちは話をする必要がありそうだ。そろそろナイフを下ろしてもらえるか?」
「あぁ、、。此処は人が多い。俺に着いてきてくれ。」
ふむ。さっきD.D.D.を使おうとしたが圏外だった。今の俺にはどうすることも出来ない。これからどうするかは、こいつに話を聞いてから決めるか。