コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
西田Side
‥おかしいな‥今まで催眠術やって解けなかった事なんてなかったのに‥‥
なんか手順間違えたか?俺?
‥‥暫く考えてみるが‥結論は出ない‥
まぁ、なるようになるか!と気楽に考えることにする‥そのうち戻るだろうと‥
山内Side
「藍‥こっちにおいで!」
人目もはばからず‥俺にベッタリな藍に、さっきから祐希が話しかける‥そのたびにプイッと横を向かれ‥‥‥
あっ、祐希泣きそうじゃね?
‥なんで泣きそうになってるのか意味は分からないが‥さすがに可哀想にもなり‥
「なぁ?藍?祐希が呼んでるからそっちに行ってあげてもいいんじゃない?」
そう言うが‥
「山内さんのそばがええ!行きたくない!」
‥おおっ、そんなハッキリ言わんでも‥
催眠術って案外怖いもの‥なのか‥‥
しかし‥‥‥
困った‥‥‥どうすれば解けるのか‥‥
「困ってる?」
「うわっ!ビックリした!?智?」
背後から急に声をかけられ‥振り向くと満面の笑顔の智がそこにいた‥。
「困ってるみたいじゃん」
「まぁな‥助けてくれよ」
「もしかして‥これをやったら解けるかもしれないっていうのはあるよ?」
「えっ?マジで?どうやんの?」
期待も込めて‥智の顔を見つめる‥
「いや‥簡単に藍がしたい事すれば解けるんじゃないの?(勘だけど‥)」
「‥‥藍がしたいこと?」
今だに身体にピトッとくっついている藍を見つめる‥
したいことか‥‥‥‥
まぁ、このまま何もしないよりはいいか‥‥‥
「‥なぁ、藍? 」
「なぁに?」
「おまえやりたい事とかある?」
‥俺の言葉に考え込むように俯き‥ものの数秒で‥顔が真っ赤に赤面していく‥
「なんかあった?」
「‥‥///言ってもええの?///」
「??おお!いいよ!なに?」
俺の言葉に‥赤面しながら耳元に近付き、ヒソヒソと呟く‥
「えっ?なに?もう一回言って?」
「(モジモジ‥)さっきの続きがしたい‥♡」
「‥‥‥はっ?続き?」
何を言ってるんだ?と藍の表情を見ると‥さらに顔が真っ赤に‥なった‥
「山内さんも分かってるくせに///」
「??よく分からんが、それがしたいならするか?」
「えっ、ここで!?///」
「あかんの?」
「‥‥二人っきりがええなぁ///」
「ふむ‥‥‥」
何をするのか分からないが‥二人っきりでやれば、藍の催眠も解けるかもしれないな‥
「OK!それなら2人に‥‥‥」
そこまで言って気付く‥‥‥近くで、祐希が監視していたことに。藍があまりにも嫌がるので少し離れた位置に移動し‥位置的に会話は聞こえていないだろうが‥相変わらずこっちを険しい顔をしてみている‥。
‥アイツは他にやる事はないのか‥‥。
そう思っていたら‥‥どこからか着信が‥‥。
ん?と周りを見ると‥‥祐希の携帯だった‥。
こっちを気にしながらも‥‥電話するためにリビングから離れていった‥。
‥‥ふむ‥‥あれ‥いま、チャンスじゃないか?
「なぁ、藍?祐希いないから、今2人になるぞ!」
「えっ♡山内さんホンマに?///」
‥何故照れているのか‥
モジモジとする藍を急かし‥どこがいいのかとキョロキョロすると‥‥
寝室の近くにゲストルームがあったので‥そこに向かう‥
ここならいいかな‥‥
俺が先に入り部屋の中を伺っていると‥
ガチャン‥
ん?なんかいま、鍵が閉まる音がしたような‥
「藍?」
後から入ってきた藍は俯いているせいで、表情が見えない‥。
何事かと覗き込むように顔を見ると‥‥
「チュッ♡」
と軽いリップ音と共にキスをされ‥不意打ちで傍にあったソファに押し倒される!
「えっ?」
驚く俺を押し倒した藍は、高揚しているのか‥頰を赤らめ‥今度は深い口づけを与える‥
「ん!?」
口腔内を弄られ舌を絡め取られる‥
案外‥‥上手いな‥‥‥
って、そんな場合じゃない!!!
藍が角度を変えようとした瞬間に、力いっぱい押し退ける。
それでも、迫ってこようとするので‥
「はぁはぁ‥ストップ!藍!落ち着けって」
「こんな絶好の機会に落ち着いてなんておられへんよ」
それでも俺が、待て!と制止すると、唇を尖らせ不満気に見つめてきた‥
「‥ちなみにこれ、何しようとしてた?」
「‥‥‥‥‥えっち」
「はぁ!?無理だろ!?」
「そんな事ない!」
ねぇ‥と藍が近づく‥。そして、反射的に逃げようとする俺の耳元で‥
「優しくするから♡大丈夫、俺に任せて」
‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥??。
はっ?。
「まさかとおもうけど、お前‥俺を抱くの?」
そんなハッキリ言わんとってとバシバシ叩きながら頷く藍‥‥‥‥
頭痛くなってきた‥‥‥。
そんな俺にいつの間にかすり寄ってきて‥下半身を押し当てる‥
ん?この感触‥‥‥
ゲッ!!藍、興奮してる!!
藍の熱を感じ‥益々ヤバさが増してきた。
逃げなければ!!
そんなとき‥扉の向こうでドンドンと叩く音がする‥
「藍!?開けて!山さんに襲われてない!?」
‥‥祐希よ、お前はバカなのか‥‥。
しかし、扉の方に藍も気を取られている隙に、すまん!と思いながら‥足蹴りし、痛がる藍を押しやって扉の鍵を開けることに成功する。
鍵を開けると同時に祐希が転がり込んできて‥真っ先に藍の元に駆け寄る。
うずくまっている藍を擦りながら‥
「山さん!藍に何したの!?」
怒りの形相だ‥‥‥‥‥。
そうか‥‥‥‥俺の心配はしないのか、お前‥‥。
「何って‥藍に襲われかけてたんたぞ!俺が!」
「山さんが!?‥‥‥‥藍!なんで山さんなの!?俺は!?」
お前は襲われたいのかよ‥‥
はぁ‥‥疲れた‥‥。
「とりあえず疲れたから‥俺、帰るわ‥後頼む‥」
無責任にも取れる発言だが、このまま居ても埒が明かない‥。
催眠の解けない藍を‥祐希に託し‥帰宅することにした‥
他の奴らもそろそろ帰るというので同意。
「待って!山内さん!?俺も一緒に‥‥」
最後まで藍が暴れていたが、祐希に取り押さえられ‥最後チラっと顔を見ると‥泣いていた‥
‥なんだろ‥‥‥‥この罪悪感は‥‥‥‥‥‥
「山内さん、薄情っすね!藍、泣いてましたよ?」
「有志よ‥誰のせいだと思ってるわけ?」
催眠術かけて解けなかったのはお前のせいだろ?と睨みつけるが‥気にもとめていないようだ‥
「でも‥祐希さんだけに任せて良かったんでしょうか?」
心配そうに甲斐が呟く。
「だいじょーぶ、だいじょーぶ!祐希さんが1番安心だろ」
と小川と智が声を揃えて宣言する‥
えらい自信だな‥‥‥‥。
まぁ、後は頼んだ‥祐希‥‥‥‥。