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文章構成うますぎやろ!w
それから私は憂に連れられて夜の闇に包まれた東京をさまよった。憂の言う通り,東京にはなんでもあって,テレビでしか見たことの無いものばかりだった。私が目をキラキラさせているのを見て、憂はなんだか楽しそうに見えた。ホントの自分が見たものの中にあるのかは分からないけれど,純粋に楽しいと久しぶりに思えた。
ふと,思ったことを口にしてしまった。
「ねぇ,どうして憂は私のことを慰めてくれたり,話聞いてくれたりしたの?」
「なんでって…そりゃ俺が優しい奴だからだよ。」
絶対嘘だ…すっごいニヤニヤしながら言ってるもん…
そう思ってるのを感じたのか,憂は慌てて付け足してきた。
「いやいや,ホントだって!考えてみろ?優しい奴じゃなかったら誘拐事件とかになるぜ?!なんせ東京の夜は危ねぇんだから!」
ホントかぁ…?なんか怪しい…だってほんとに危ないかなんて私知らないし。そんなすぐ誘拐事件とかになるわけないでしょ…というツッコミを入れたかったけど辞めておこう。なんかこれ言ったら可哀想な気がする…
「あれ?なんか俺哀れまれてる?」
何故バレた。怖い,怖すぎる。そんな顔に出てたかな…?まぁいいや。
「イヤイヤーソンナコトナイヨー」
「うっわ何その露骨すぎる棒読みひでぇ」
なんて話を交えながら歩いていたその時,私の頭の中にある疑問が浮いてきた。
あれ?憂って…