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こんな長文かけるのがすごいです。私だったら鏡の話してる所でOUTですw
テストも近いでしょうに…無理しちゃだめよ
──────めめさん視点──────
遠く、遠く──────。
気が遠くなるほどその距離は遠く、なんとしてでも私を戦闘に介入させたくない、という意思を感じた。
困ったことに、これ以上魂を消費することも出来ず、私は己が出せる最大限のスピードを持って宇宙を駆け巡っていた。
───と、言っても飛び回るだけじゃ天界につける訳もなく。しかし、そのワープの方法を私は持ち合わせていないので、この宇宙のどこかにある『鏡』を通らなければならない。
ここで指す鏡はただの鏡ではない。魔鏡とも呼ばれ、姿をうつしたものの瓜二つのものを生み出すものと類似しているものである。そのため、天界に行けると思い込んだものがその鏡を見つけ出し、そしてそいつのミラーによって───。ここからはお察しの通りだ。
まあ、類似しているのはわざとらしいが。元々あったのは天界に続く鏡。そして、その後に神器として生まれた鏡が写ったものを己の力にするべく姿を似せ、作り直したらしい。
まあ、私としてはどうでもいい。作り出された瞬間すぐに殺してしまえばいいだけだ。それに、あれはその名の通り【神器】である。その偽者を殺せば、その力は自身の力として変換され、結果、強くなれるだけだ。むしろ、好都合。暇があれば探しに宇宙旅行にでも行きたいものだ。
そんな、どうでもいいことを考えつつも、脳裏に浮かぶのは村民達である。───数名、死相が出ていた者がいた。私がいれば、止められる…という訳では無い。運命づけられたものを変えるのは神ですら不可能に近いものである。そもそも、全員守れるのならば、私だけが赴けばいいだけだ。村民達を巻き込んでしまったのは申し訳ないが、そうでもしないと勝ち目がないのだ。───神達には。一人一人が概念を壊せるほど強いと言うのに、それが多数いる。しかも、最高神に逆らおうとする勇気あるものもいない。腑抜けたもの達め。と、内心悪態をつく。
───宇宙が私を吸い込むかのように闇の結晶のような空間を細かな光が集まり辺りを照らす。その光を凝視し、僅かな気配を探る。
魔鏡には特殊な気配が染み付いている。神の創造物の証、とでも言わんばかりにそれはそれは神々しい気配を帯びている。最高神が作った最初で、最後の試練で、そして地上への贈り物。
───ただ、使う度に場所が宇宙上でランダムに移される。そのため、毎度、場所を探さねばならない。なぜこんなにめんどくさくしたのか。神である私でも、その思考を読むことは出来ない。
急がねばならない。そう思い、さらにスピードをあげる。既に、眼の使いすぎで目が痛む。霞んできた視界を無理やり鮮明に映すために眼をカッと開ける。───その時、星とは似ても似つかない、美しい光が目に映る。───これだ。この神々しい光こそ、魔鏡の光だ。
私は、さらにスピードを上げ、既に破滅した星に近づく。───やはり、生きるものは希望を見出した途端、力が湧くものらしい。先程まで、たしかに霞んでいた目が光を取り戻し、出せなかったスピードが信じられないほど早いスピードを出せるようになる。瞬く間に、私はその星に降りる。
既に破滅した星だと思っていたが、そうでも無い。いや、正確にはそろそろ破滅する星だった。───戦争が起こっている。私達の星だけではなく、宇宙全体でおきているようだった。思ったよりも規模のでかい戦いに驚きつつも、私はそれに目もくれず鏡に向かっていく。───はずだった。
「な、なあ!お前。助けてくれよ!」
そういって、私を呼び止める者がいた。
茶髪で、赤褐色の肌。力強い赤色の瞳のはずが、その目にはどこか寂しさを持っていた。
───助けを求められた。姿を消すのを忘れていた。こんな面倒くさいことに巻き込まれている余裕は無いのに。
「…私にはどうすることもできません。そんな力はありませんから。」
取り上げず、力がないふりをする。私は、あたかも戦争を止める力がないかのように振る舞う。しかし、彼は見透かすかのように言ってくる。
「嘘だ。お前には力があるだろ。」
「ないです。あるわけないでしょう?」
「…俺は見えてるんだぞ?」
面倒くさいことになった。それに、彼には死相がついている。時期に死ぬだろう。この運命を覆すことはできない。それに、私は他人を救おうと思うほどやさしくもない。
「いや、持ってないものは持ってないですから。」
「じゃあ、教えてくれよ。神様を、パパとママは信じてたのに。なんで真っ先に死んでるんだよ…!!なぁ…教えてくれよ。」
私は、返す言葉が見つからない。ただ、無言で歩き出す。撒くことはしない。ただ、無言で歩いて、鏡に向かう。ついてくるというのならば。ついてくると言うならば少しばかり雑談に付き合わせようかと思っただけだ。
───少年がついてくるのを確認しながら、私は”独り言”を呟きながら、魔鏡を探す。
「私は死神です。ただ、ずっと昔に、神界から逃げた臆病者です。」
「…お前が、神なのか?お前が、俺のパパとママを…?」
震える声で、少年が聞いてくる。話を最後まで聞かないやつだ。
「言ったでしょ?臆病者だと。…これ以上は何も、聞かないでください。」
私は、無言で破滅していくこの星を歩き続ける。
ここで切ります!
昨日は投稿しなくてすみません。最近寝不足でして…そのため、早く寝るために投稿出来ませんでした。今日は昨日やらなかった勉強の分、頑張る予定です!!頑張ります!
それでは!おつはる!