テラーノベル
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カナエがいなくなってから一年が経った
何度も街を歩き回り、カナエが生まれ変わっていることを願い探し回っている
…もっと聞いておけば良かった
生まれ変わったら前と同じ姿なのか
性格は変わるのか
声は変わるのか
髪の長さは?
身長は?
攻撃は?
なぜ聞かなかったんだろう
いつか死ぬと分かっていたのに…
だいぶ歩いた
だが、カナエらしき人は見つからない
手がかりすらもない
本当なら大勢の人に協力してもらいたいところだが、世界最強クラスの攻撃をもつ者は能力について詳しく語っていけないことになっている
即ち、俺一人で見つけなければならない
少し疲れた
俺は公園の近くにあるベンチに腰を下ろした
「これがあとどのくらい続くんだろうな…」
どうすればいいのか、俺にも分からない
…できることと言えばカナエと一緒に行っていた所に行くくらいだ
それが少しでも手がかりになるなら
行ってみる価値はある
「…行こう!」
「懐かしいな…」
「ここの花、カナエが好きだったんだよな」
「走り回って枯らすなってよく怒られたっけ」
あいつの存在がいかに重要だったか、今思い知らされた
枯らすなって言われてなければこんな大切に扱ったりしてなかっただろう
「…?これは、」
「羽、?」
羽だ
純白の綺麗な羽
最初は鳥が落としていったものかと思ったが
それにしては大きすぎる
…まさか、な
俺はあることを確かめるべく、アイデンティティ管理局に行くことにした
「…あの」
「どうなさいました?」
「攻撃ってもし生まれ変わったとして、そのまま受け継ぐことってできるんですかね、?」
「受け継ぐ…ですか」
「可能だと思います、ただ…攻撃の制御が的確にできる人、」
「まさに、サーシャ様やお亡くなりになられたカナエ様のような方くらいだと」
「そうですか…ありがとうございます」
「お役に立てて何よりです」
俺と同じくらいの強さ…
それはカナエ以外にいないはず
世界最強として名を挙げられているのは、俺たち二人だけだ
ならば、この羽は…
「カナエが落としたものの可能性が高いな」
「手がかりがあるうちに早く探そう」
翌日
昨日はあれから成果がなかった
カナエと行った場所は一つだけ残して、全て行った
だが、確実に進んでいる
今日こそ見つけなくては
残すはここのみ
ここはカナエと最初に出会った場所
教会だ
神父でもあったカナエはいつもここでありもしない神に祈りを捧げてた
「何のためだか…笑」
興味がなかったから何も聞かなかった
教会の中は静まり返っていた
男が履くには少し高めの貴族ヒールを履いて、教会内の床をコツコツと歩く音だけ
一番奥の神像の元へ辿り着いた
昔カナエが言ってたな…
「この神像はね、生と死を司る神様なんだって」
「へぇー…」
「その神は何すんの?」
「僕にもよく分からないけど、一説だと亡き魂の運命をあるべき場所に送ってくれるんだって」
亡き魂ねぇ…
ドサッ
「ッ!?」
「…なんだ?」
後ろから何かが落ちてくる音がし、振り返ると
そこには、
「カナエ…?」
床に倒れているカナエがいた
なんでだ、?
なんで急にカナエが?
これ以上嬉しいことはないと、カナエの傍に駆けつけた
しかし…
カナエは息をしていなかった
「は…?」
「そんなことあんのかよ…」
GAME OVER①
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朧
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Null
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おばけさん
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#wrwrd
8/|/aB(旧アイビー)
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コメント
1件
ああ…この第4話、すごく心にきました。1年もかけて探し続けて、ようやく見つけたカナエが息をしていなかったなんて…。羽を見つけたときの希望とか、管理局で話を聞いたときの確信とか、少しずつ近づいてる感があっただけに、あのラストは胸がぎゅっとなりました。教会の神像の話も、伏線としてじわじわ効いてくる。えのきさんの書く喪失の描き方、本当に好きです。