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あとがき1
創作の哲学
この物語はもう一つの大きなテーマを込めました。それは、権力と秩序の葛藤です。愛という強大な侵略者が黒井家の平和を揺るがす姿は、歴史の中で幾度となく繰り返されてきた、大国による支配と抵抗の物語と重なります。この小説を通して、皆さんに**『正義とは何か』、そして『平和な日常を維持するためにはどうすればいいのか』**を考えてもらえたら嬉しいです。
私は善悪を白黒はっきりつけるような勧善懲悪が好きではありません。
なぜなら**『正義の反対は悪ではなく別の正義』**だという自覚を持たないと、多角的な視点を持つことができないと考えているからです。
登場人物が主人公か悪役かに関わらず、彼らが抱える深いトラウマを丁寧に描くことで、読者の皆さんに登場人物の心に寄り添ってもらうことを願っています。
あとがき2
※私自身は今でも世界史や日本史を勉強していますので、この小説作品に落とし込みました。
例えば第一章のカラスが自室で『世界史の勉強シーン』や歴史好きな愛(毒島はじめ)がカラスに話した『日本のキリスト教布教の歴史』の解説等です。
※カラスが自室で勉強したシーンでは本当は世界史用語でペルシア戦争と書きたいですが、その当時の当事者たちに敬意を払いたい思いで当時のペルシアの本当の自称はパールサで、ギリシアの本当の自称はヘレネスと表記させていただきました。
世界史のテストで覚える時はペルシア戦争、ペルシア、ギリシアで覚えてくださいね。
メラに関しては先天的に皮膚や毛にメラニン色素(黒色素)が過剰に生成されることで、体の一部または全体が褐色から黒色に変色する現象の**『メラニズム(黒色素過多症)』が名前の由来です。調べてみたら人間に起こる疾患ではないことだと知りました。
ジェンダーレスネームについて: 「フィンリー」、「汐」、「トキ」、「陽理」といったジェンダーレスな名前は、私の小説のテーマである**「多様性」**と深く結びついています。あとがきで性別や従来の価値観にとらわれない新しい家族のあり方を描こうと考えました。
キラキラネームの逆手について: 「メラ」、「コウモリ」、「ヨトゥン」、「カラス」といった名前は、一見すると奇抜な「キラキラネーム」ですが、その裏には神話や象徴的な意味が込められています。
※登場人物の黒井愛の本名である「毒島はじめ」という名前の毒島は、一般的に「ぶすじま」と読まれることがありますが、この作品では「どくしま」と読みます。これは、読者の方々が不快な思いをしないように、私作者が意図して設定したものです。
※黒井愛(毒島はじめ)が話していたピー音(******)はあまりにも汚い言葉になっているので、読者の想像にお任せします。
※フィンリーがはじめに言い放っていたロシア語も読者の想像にお任せします。
他にも大阪描写についてやロシア料理についてです。
私作者Tは大阪に行ったことがないんです。
そのため、未経験ながらも道頓堀描写やUSJ描写をインターネットで調べました。
料理店の名前でもあるライオンハート(獅子心王)は世界史をネタにしながらも、名前と雰囲気に対してのギャップを狙うことで脱偏見を目指せるテーマにしました。
ちなみに私はロシアに行ったこともありませんし、ロシアの伝統料理は**『ボルシチ』**しか食べたことがありません。
なので、インターネットでロシア料理を自分で調べた結果が『オリヴィエ・サラダ』、『ビーフ・ストロガノフ』、『ソリャンカ』を文章で描写しようと考えました。
これはただ単に知らないことを調べただけでなく、文化盗用や偏見を避け、リスペクトする意識を持つことを試みました。
ロシアの伝統的な料理文化をアピールし、読者たちにロシアの文化を知っていただくための意図でもあります。
第二章の映画鑑賞シーンについて
飛行機でそもそも現実的にはテレビで映画を流すというのはありませんが、私なりの面白い演出をこのような形で取り入れました。
なので、飛行機に初めて乗られる方は映画自体流すことはありませんので、ご注意下さい。
フィクションなので、深く考えなくても大丈夫
です。
豆知識:日本の肉じゃがの地域文化の違いについて
肉じゃがは関東では豚肉を、関西では牛肉を使用しているという食文化の違いがあります。
なので、3人が関西で食べた肉じゃがの味は関西特有のだしと薄口醤油を使った味で、驚いた表情をしていたということになります。
関東と関西の食文化の違いを取り入れるという独自の演出です。
※この物語は実在の団体・人物とは全く関係のないフィクションです。
※この物語に登場した私作者の分身はTとクイン・ホワイトです。
Tは私作者の分身の臆病な性格を投影しました。
クインは私作者の分身のピンク好きな一面を投影しました。
コメント
17件
あとがきまで読了したよ〜!🌸 黒屋さんがこの物語に込めたテーマの深さ、めっちゃ伝わってきた…!「正義の反対は悪じゃなくて別の正義」って言葉、胸に刺さった😭💕 歴史や文化へのリスペクトを感じる細かい設定も、作者さんの誠実さがにじんでて好きだな〜。多様性をテーマにしたジェンダーレスネームや、キラキラネームに意味を込める発想も素敵! 完結お疲れ様でした、本当にいい作品をありがとうございます✨