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8.波乱の飲み会
登場人物
時透無一郎 霞柱、
好物はふろふき大根
琴織星夏 星柱(命柱)、
好物はおにぎり
甘露寺蜜璃 恋柱、
好物は桜餅
伊黒小芭内 蛇柱、
好物はとろろ昆布
不死川実弥 風柱、
好物はおはぎ
富岡義勇 水柱、
好物は鮭大根
悲鳴嶼行冥 岩柱、
好物は炊き出しご飯
胡蝶しのぶ 蟲柱、
好物は生姜の佃煮
煉獄杏寿郎 炎柱、
好物はさつまいもの味噌汁
宇髄天元 音柱、
好物はふぐ刺し
________________
柱のみなさんとの二回目の飲み会が行われた…
全員「乾杯!」
当然私と時透さんはお酒ではなくお茶である。
伊黒さん「_しかし、上限の“陸“相手にこっぴどくやられたとはな宇髄」
宇髄さん「うるせえな!だったらお前が速く応援にくればよかったんだろうが!こっちは柱はおれだけっ…じゃねえわ」
あの時私と時透さんはいたけれど、がれきに埋もれて応戦できなかった。そのとき怒られると思ったが宇髄さんは優しく
「がれきに巻き込まれてもよくでて生きててくれたな。みんな無事だったし…派手に大勝利じゃねえか!」
と言ってくれた。
宇髄さん「琴織と時透の二人も来てたが建物の崩壊で瓦礫に埋もれてでるのに時間がかかったんだよな。それに腕や目だって治って戦えるんだから結果万々歳だろ?」
悲鳴嶼さん「琴織がいなかったら柱が欠けていたやもしれん。感謝を表する。」
私「いえ、私ができるのはこれくらいなので」
しのぶさん「やっぱり信じられないですね…怪我を完治させられるということ」
煉獄さん「私もその様子を見ていたが!とてもすごかった!言葉も出ない!!」
それをきいて私は嬉しくなった
宇髄さん「でも、そういえば__なんで時透はあんなところに来てたんだ?」
時透さんがぴくっと反応した。
宇髄さん「まさか俺が教えたことをやろうとしたわけではないだろ?」
子供に何教えたんだこの人…
不死川さん「いやお前なに教えてんだよっ!
だとしたら時透も時透だがよ…」
不死川さんが代弁してくれた。
じゃりっじゃり
悲鳴嶼さん「感情に振り回されることは必要な生理現象だ。特に時透の年頃は…しかし柱の任務は邪魔するべきでなかった。」
急に悲鳴嶼さんも何言ってるんですか
時透さん「…別にそういう分けじゃないんですけど」
私「そうですよ!あのとき私も心配して来てくれて…逆に助けてくれたんです!」
時透さんと私は戸惑って答えていた。
甘露寺さん「それはそうよね!こんなかわいい子があそこに一人だと心配だもの、やっぱり優しいわね」
時透さん「はい、部外者が馴れ馴れしく星夏に近づいてほしくなかったので」
私の方を向いて
時透さんはいつもの無表情でいったっ_
え?
甘露寺さん「…(゜Д゜;)」
不死川さん「(・д・)」
伊黒さん「∑(OωO; )」
富岡さん「…(@_@;)」
時透さんがそう言った途端みんなの時間は止まった。
伊黒さん「時透…分かるぞっ…」
伊黒さんは時透さんの肩に手を置いた。共感でもするように__(?)
胡蝶さん「星夏さん…今度一緒に女子会しましょう✨相談にのるので」
しのぶさんがいつもよりさらに優しい口調で話し出した。
甘露寺さん「あっあーっ!なんかお腹すいてきたなぁ…追加注文しようかな!みみみんななにか頼みます!?」
悲鳴嶋さん「…日本酒を頼む
(なるほど…二人はそういう関係になったのか…)」
それから今日の飲み会は大変だった。不死川さんが富岡さんに無理やりお酒を飲ませて、酔った富岡さんたちが無表情で盆踊りして私に絡んできたり…
富岡さん「琴織……ひっぐ、時透と上手くやれよ…ひっぐ」
私「なにいってるんですかぁぁ!富岡さん!?」
伊黒さん「おい富岡、貴様は柱としての自覚が足りぬ💢」
甘露寺さん「ぼーっ…(今日も伊黒さんもかっこいいいわぁ~♡)」
時透さんがお酒を飲んでしまったり…
時透さん「不死川さん…頭いたいんですけど」
不死川さん「おいだれだぁ!時透の入れもんに酒混ぜたのは!?」
宇髄さん「いやぁしらねえなあ?」
富岡さん「おれにはまぜるな…ひっぐ…じなずがわ…」
ツンツン
胡蝶さん「あら~大丈夫ですか?富岡さん」
すると時透さんはいきなり立って今度は私のほうに来て…
がしっ
私「うわっ…」
時透さん「せな…すき」
後ろから抱きついてきた。人前のせいかいつもより顔が熱くなった。みんなこっち見てる…
伊黒さん「(頑張れ時透)」
不死川さん「…なにイチャついてんだガキが」
時透さん「せな…クラクラする…」
うとうと…
私「え!?大丈夫ですか?時透さん!?支えますから…」
じゃりじゃり
悲鳴嶼さん「(これは…大惨事…)」
いつも冷徹な印象を持つ柱が、みんなが、こんなに愉快に、私と接してくれるなんて…
悲鳴嶼さん「柱だから、といって人の感情をなくすわけではない。逆だ。様々な過去を乗り越え、悲しみを知った分、優しく強くなれるのだ」
私の気持ちを察するかのように、また突然悲鳴嶼さんがいった。論理的だな…
私「確かに、思えば一番優しい人って…みなさんのような立派な柱なんでしょうね。鬼を倒すために命をかけ、人のために、まっすぐ、精一杯生きる人達…」
悲鳴嶼さん「(…琴織、お主は…)」
悲鳴嶼さんが突然なぜか涙を流したのでハンカチを渡した。
悲鳴嶼さん「結構だ、私の涙は頬で、とまり、じき蒸発する」
粘りけが強すぎる涙らしい?__
胡蝶さん「甘露寺さーん、お水ですよ」
甘露寺さん「ありがとぉしのぶちゃん…
だいしゅき(ぎゅ)」
富岡さん「むにゃむにゃ…」
伊黒さん「(やめろ…
やめるんだ甘露寺…(泣))」
不死川「お前ら…酒に弱すぎだろ」
私「ふふっ、あははっ」
やっぱり
私も彼らのようにもっと強くなりたい。
時透さん「ねぇもう帰ろ…」
時透さんがそろそろまずそうだ。
私「あっ…そうですね、じゃあ帰りましょう」
先に帰るため近くにいた不死川さんに報告した。
私「時透さんが帰りたいそうなので、お先に失礼します。」
不死川さん「…。」
星夏「(コソっ)みなさんありがとうございました!お疲れさまです」
私は彼を背負って外へ出ようとしたが…
ぐらっ
星夏「わっ…」
予想以上に重かった。外に出て、扉を閉めた瞬間ぐらついてしまった、私の体じゃ彼を背負えない…。
がらっ!
ひょいっ
私「あっ…」
不死川さん「俺たちがいるんだから、もっと頼れよ(まだ任務はないし)」
じーん…とした。嬉しかった。不死川さんとはほとんど関わってこなかったから。
伊黒さん「しなずかわの言う通りだ…人には得意不得意がらばる。一人で背負うなぁよ」
私「伊黒さんも飲んじゃったんですか…?飲み過ぎです…」
伊黒さんも酔いながらだがついてきてくれた。
伊黒さん「甘露寺ー…あいたいー…」
不死川さん「…無理やり酒飲ませなきゃ良かった」
伊黒さんは町中をある歩きながら変な歌を歌っていた。
うん、成人してもお酒は飲まないようにしようかな
私「…お二人ともありがとうございます!」
人は見かけによらない。恐ろしいと言われる柱たちは、誰よりも優しい人達だった。悲鳴嶼さんの言う通り、悲しみを知った分…強いんだ、優しいんだ。
いつも冷淡な時透さんも_きっと心の中で人を思っているんだな
隣で、いつもの彼とは思えないほど、顔を赤くしてすやすや眠る時透さんを見て思った。