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夕方。商店街の端っこを歩く二人。
松山
「はぁ……
交番出て見回りすると、
なんでちょっとだけ安心すんねやろな」
日村
「分かります。
外の空気、気持ちいいですよね」
松山
「せや。
今日は変なのにも会ってへんし――」
日村
「“今日は”って言い方が
もうフラグじゃないですか」
松山
「縁起でもないこと言うな」
その瞬間。
自販機の前で、
じっと缶を見つめる見覚えのある後ろ姿。
松山
「……おい」
日村
「どうしました?」
松山
「……あれ、
“偶然”にしては見覚えありすぎる」
田中
「……」
田中、真剣な顔で自販機を凝視。
偶然(?)の遭遇
松山
「……田中」
田中
「こんにちは」
松山
「なんでおる」
田中
「散歩です」
松山
「交番から半径50メートル以内で
よう散歩するな!!!」
日村
「偶然ですね〜」
田中
「はい。
運命的です」
松山
「運命にせんでええ!!!」
見回り中の質問
田中
「見回り中って、
どこまで見ていいんですか?」
松山
「何をや」
田中
「例えば、この自販機」
松山
「自販機?」
田中
「夜中に光ってると、
人はどれくらい集まりますか?」
松山
「集客の研究やめぇ!!!!」
日村
「確かに虫は集まりますね」
松山
「後輩!!!
余計な分析すな!!!」
さらに悪化
田中
「じゃあ安全な質問します」
松山
「信用ならん」
田中
「警察の人って、
見回り中に何も起きなかったら
がっかりします?」
松山
「せぇへん!!!!
何も起きへんのが一番や!!!」
田中
「平和って退屈ですよね」
松山
「退屈でええんじゃ!!
事件は娯楽ちゃう!!!」
松山
「ほな、
見回りあるから帰り」
田中
「分かりました」
一歩下がる田中。
……と思ったら、
同じ方向に歩き出す。
松山
「……なんでついてくる」
田中
「同じ方向なので」
松山
「見回りコースや!!!!」
日村
「同行ですね」
松山
「するな!!!
一般人が!!!」
交番で別れる
田中
「じゃあ、
また“偶然”会いましょう」
松山
「偶然を予定に組み込むな!!」
日村
「人気者ですね、先輩」
松山
「胃がな……」
三人、別方向へ。
数歩後。
日村
「……あ、先輩」
松山
「なんや」
日村
「田中さん、
まだ後ろ歩いてます」
松山
「見回られる側に戻れぇぇぇぇ!!!!」