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その車は来客用の駐車場に止まった。
駆け寄ると、先生は口元を隠しながら笑ってて
迷惑かな⋯って思ってたから、その笑ってる姿に安心して私も笑った。
先生が「乗って」って口パクで言ったから、助手席に乗り込んだ。
「こんばんは」
『あ…こんばんは』
私が頭を下げると、先生は窓を開けて、煙草を口に咥え、火をつけた。
私とは逆方向にスゥと煙を出す
「お前、明日仕事なんだよな?」
それと同時に、先生が喋りだした
『⋯はい』
「じゃ、帰る時間決めとこ。日付が変わるまでな」
『え、あと30分しかない!』
「はい、スタート」
また、ちょっと意地悪そうな顔で笑って。
「んで?何かあった?」
『えっ⋯?』
「なんか話したいことあるから会いたいのかと」
話したいコトってゆーか…
『ううん!何もないんです』
「そう?ま、良いんだけど。ホントはオレも電話しようと思ってたし」
『え?電話ですか…』
「だって、〇〇の声聞きたかったし」
嘘だ!
だって先生ニヤニヤしてるもん!
なのに、真顔で耐えきれない。
「嬉しそー 笑」
『そんなことっ!』
「ふふっ」
茶化されたから、先生の腕を軽く叩いて
「いったー」って言う先生を叩いて
「あー、もーやめろ」って両手を掴まれた
「30分しかないよ?」
『…』
「〇〇はこんな時間の使い方でいーの?」
『嫌…』
「じゃあ少し黙ってみよ」
先生の目尻が少しずつ下がる
先生の透き通った瞳に私が映る。
黙れ、なんて言われても何も言えない
先生の顔がどんどん近ずいてきて
手首を掴まれたまま、キスをした