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大好き13×20 です😃
ふたりの特別な関係の始まりを 書いてみました♥️
「ただいまぁ!ごめん!遅くなった!」玄関を勢いよくあけて アウターをハンガーにかけバタバタと洗面所に向かう
甲斐の相談にのってたら 帰る目安にしてたアラーム止めて 話込んでしまった
智との約束の帰宅時間 30分オーバーだ
絶対機嫌悪いよぉ……
「お、か、え、り」
洗面所で手洗いしているところに 智が腕を組んで立っている
「た…ただいま」
あちゃ…明らかに 表情は怒っている
「言い訳 ある?」
言い方こそきつくないけど 冷たい声 やばい…
「相談のってたら 話 切れなくてのびちゃって…でも 智との約束 忘れてないよ」
「わかってる 連絡入れてくれたから」
遅れる連絡いれたの 我ながら ナイス!
「会ってたの 甲斐だよね?」
はぁ…やっぱり そこか…
最近 俺と甲斐の仲が良すぎるのが怪しい という噂が流れ 智はそれがずっと気に入らないのだ
「何にもないって 酒も飲んでないし 智がご飯作って待ってるからって言ったら 甲斐 謝ってくれたし」
「俺 かなり譲歩してんだよ わかってる?」
表情は変わらず冷たいけど怒られてる気がしない
もしかして 智…ちょっと機嫌いい?
「大人になってくれてありがとな 智」
近づいて 智を抱き締める
「大好きだよ 」
頬に 軽くキスする
「智さん…ずるぅ
なんか あざとくない?」
さっきまでの嫉妬の顔が 半笑いになって 頬をぷにぷにとつまんでくる
とりあえず 機嫌が直って良かった
「わぁ!うまそ!智 料理うまくなったんじゃね?」
美味しそうな食事を前に ついはしゃいでしまう
「味に 保障はないっすよ」
いつも 食事を作ってくれる時 こうやって言う 智
照れ隠しなのは 分かってるし そういう智が大好き
「智の作るご飯 ハズレないじゃん 今日はいっぱい食べるぞ!」
お茶碗片手に 炊きたてのご飯で テンションがあがる
「なんか 成長盛りの息子のお母さんになった気分」
「はは 大切って意味では同じだけど…」
お互い向き合い テーブルにつく
「やっぱ ともが準備してくれて こうやって一緒に食べるのは 特別だよ」
「うん……俺も」
そして いただきます と手を合わせる
「あの……さぁ……」
「ん?」
智さんが 急に箸を置く
「1年前のこと 覚えてる?」
唐突な質問に 言葉が詰まる
「う?…ん…そう…だね」
1年前…
あの頃は まだお互いライバルで尊敬できるプレイヤーの関係 とにかく一緒にいる時間が堪らなく好きだった
そんなある日
負けた試合の後 言われのない言葉が チームや選手に浴びせられた
智さんも例外じゃなく 日々憔悴していく智さんを見かねて 初めてうちに呼んだ
ここなら 何も気にしなくていい 泣きたかったら泣いていいし 話も聞くし…
そう言って 俺は智さんを抱き締めた
生まれて初めて この人をずっと守りたい
そう意識した時だった
「泣く時は 1人がいいと思っていたけど あの時 智の温かさに涙が止まらなかった
あんなに泣いたのは 初めてだと思う」
「うん……」
あの時 見せてくれた
心の中を全部晒して 泣きじゃくるあの時の智さんを たぶん一生忘れない
「智が お腹すいてたら ろくなこと考えないからって Uber頼んで2人で食べたの 今でも忘れてないよ
智がそばにいてくれて 俺は救われた
ありがとう」
ずっと伝えたかった
智さんの真剣な表情に 胸が熱くなる
「あの日のことは 忘れられたのかな…って 俺もずっと思ってて 今日は 何も言わずに過ごすつもりだったんだ
忘れて欲しい…記念日だったから…」
「忘れないよ 智と両思いになった日じゃん」
そして 俺の大好きな とびきりの笑顔
この笑顔をちゃんと俺は守れたんだ
「ごちそうさま 美味しかったぁ…」
「喜んでもらって なによりです」
何気ない会話を2人で出来る喜び
今日はやっぱり 特別な日だ
「片付けするから 智は休んでていいよ」
「ううん 一緒にしよ 早く終わるから」
「そう?」
「早く終わらせて 2人でのんびりしよ 智さんとゆっくりしたい」
「そだね 俺も智と一緒にのんびりしたかった
ずっと気を張ってるからかなぁ…」
「コートの智さん 迫力凄いもん ホント対戦したくない」
「智こそ 隙がないから むっちゃ考えないと拾われる
緊張感半端じゃない」
だから 2人きりの時間は
何にも邪魔されずにいたい
そして……
初めてキスして
お互いに愛情を確かめた
あの日みたいに
愛情を確かめあいたいから
コメント
1件
あらためて、このエピソード読んだよ!めっちゃ良かった…!「ただいま」からの緊張感ある空気と、智の冷たい声にビビる主人公の心情、すごくリアルで引き込まれた。でもそこから抱きしめて「大好きだよ」って自然に言える関係、尊すぎる…。1年前の記念日回顧で、お互いを守りたいって思うようになったエピソードも刺さった。日常の温かさと、過去の重みがちゃんとリンクしてて、二人の空気感がすごく好き。続きも絶対読む!🔥