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(……私が夢ノ咲に通う理由…。それは”プロデューサー”の仕事を理解すること。)
優は歯磨きをしながら考える。
(…プロデューサーがうつ病になったわけはわからない…けど、仕事関係の可能性が高い。 )
(だから、私が夢ノ咲で”プロデューサー”の仕事を経験する。…それが今の私にすべきこと…だと思う?)
(この考えが正しいかはわからないけど、何もしないよりはマシだよね。)
(それに、夢ノ咲以外でも調べることはいっぱい……)
優があくびをする。
「……そろそろ寝ないと。」
_______________
スタジオで2人のスタッフが話していた。
「……今、話題の天才子役月丘優……凄いよな。」
「あぁ、今は、10歳くらいか?……その年でこの演技力は……きっと女優になれるな…。」
スタッフの視線の先には1人の少女…月丘優が演技をしていた。
綺麗にセットされたハーフツインに可愛らしい黄色のリボンがついている。
そして、何よりも目だ。まるで、月のように輝いており、存在感がある。見る人全ての視線を奪うような。
「カット〜!!」
監督が威勢よく言う。
「いや〜、月丘ちゃん今日も最高の演技だったよ!!」
優が微笑む。
「ありがとございます!」
すると、監督が、優の耳元で話す。
「…この後、休憩だけど、良かったら隅っこにいる…僕の息子なんだけどね……良かったら声をかけてくれないかな?……君のファンなんだ、。」
監督が指を指した方向には、帽子を深くかぶった少年がいた。高校生くらいの年だろうか。
優は数秒その少年を見つめ、返事を返す。
「…もちろんです!」
(私のファン……か…!)
にこにこしながら、少しだけ小走りに少年の方に向かう。
優が少年の前に立つ。まだ、目が合わない。
「こんにちは!」
優がきらきらの笑顔を向ける。それに対して少年はぎりぎり聞き取れる声で返す。
「……こんにちは。」
「えっと、監督の息子さんですよね?……私のファンだって聞いて…!」
少年が静かに頷く。
「…!お名前教えてもらえますか?」
すると、今まで深くかぶっていた帽子をとり、優に目を合わせた。
「……小日向…悠です。」
優がびっくりしたような顔で言う。
「えっ!?……私と同じ名前なんですか?……ふふなんだか嬉しいです!」
「……俺も嬉しいです」
悠がもごもごしている。だか、意を決したようにさっきよりも大きい声で言う。
「………あの!俺、優ちゃんのことホントに大好きで!今まで出てたドラマ、映画全部見ました!!これからも応援してます………!!」
優がぽかーんとする。
(………やっちゃった〜!!つい言っちゃった!!!…優ちゃん引いちゃったかな……、いや優ちゃんはそんな子じゃない…………それよりも生優ちゃんヤバい〜〜〜!!!かわいすぎる………テレビでと見てる時と同じ顔……!)
すると、優が口を開く。
「…優ちゃん?」
悠がサーッと真っ青になる。
「ごごごめんなさい、、、嫌でしたか?」
「ち、違います!!!優ちゃんなんて、言われたことなかったので……新鮮で、、嬉しいです!!!! 」
悠が良かった〜と思ったような顔をする。
「それと、タメ口でいいですよ?私の方が年下ですし…。」
「えぇ!?そんな恐れ多いです!、」
優が顎を手に当てる。
「そしたら、私もタメ口で話します!……それでいい?お兄さん?」
「う、うん。もちろん、!」
その後、2人は仲良く話していた。喋ってみると、案外2人は似ているところがあったため、会話が弾んだ。
けれど、この楽しい時間はあっという間に。
「…私、そろそろ戻らないと。お兄さん今日は色々話せて楽しかった!…また、会える?」
「もちろん!俺は、学校じゃないときはいつもスタジオで見学してるから。」
「ほんと?…えへへ、やった!」
すると、優は少し照れながら言う。
「……ねえ、お兄さん今日から私たち……友達ってやつ……かな?」
悠がぽかーんとする。
「…ご、ごめん、嫌だった?」
「そんなことない!!まさか俺が優ちゃんの友達になれるなんて夢にも思わなかったから、!」
すると、悠が手を出す。
「……じゃあ、これから友達同士よろしくね。」
「…!よろしくね。」
2人で握手する。
このときの悠の手は温かった。
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優が目を覚める。空はまだ、薄暗かった。
「……懐かしい。」
優の左目の視界がぼやける。