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S1当日の日……
悠(優)は、この日ちょうど仕事が詰まっていた。そのため、Trickstarの初の本格的のライブはぎりぎり間に合うかどうかだった。
悠が教室まで小走りに向かう。本当は走りたいが廊下を走るのはルール違反なので我慢する。
そして遂に教室に着く。
悠は、思い切り扉を開いた。
「すみません、、!……間に合いましたか?」
悠が息切れをしながら言う。
「あっ!よかった〜、オッキー間に合ったね☆」
「用事は大丈夫だった?」
「…はい、なんとか、、。」
悠が真から少し目を逸らしながら言う。
ここまでの間、悠は本当に大変だった。仕事場から夢ノ咲までは走るほうが速いと思い、全速力でここに向かったのだ。
ウィッグやカラコンは、走ることに夢中で夢ノ咲についてから気づき、隅っこの方でつけた。誰かに見られないかずっとヒヤヒヤしていたものだ。
「…よし、全員揃ったな。」
Trickstar、あんず、悠で円陣を組む。
「俺たちの歌で、革命を起こそう。今日、夢ノ咲学院は生まれ変わる 」
「希望の輝きを放とう、Trickstar!」
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Trickstarが、ライブ会場に向かう。
あんず、悠がぽつーんと2人きりになる。
すると、あんずが悠の耳元で言う。
「……紫之さんがチケットを確保してくれてる?……そうですか!よかったです、早速行きましょうか」
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「こちらです、あんずさん、月丘先輩♪」
可愛らしく創が手を振っている。
そこには、創が所属してるユニットRa*bitsもいた。
そして、しばらく経つと……2winkの紹介によってまずは、北斗からライブ会場に現れる。どこか漫才っぽい雰囲気を出しながら、スバル、真緒、真が出てくる。
そして、4人のTrickstarのパフォーマンス、ライブが始まる。
悠はその光景を見て思わず顔がほころぶ。まるで、小さい頃に戻ったかのように静かにはしゃぐ。
「……………!」
同じように悠の隣にいるあんず、Ra*bitsもテンションが上がっている。
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楽しい時間はあっという間に終わり、結果発表が始まろうとしている。
だか、少しTrickstarは何かに揉めているようだ。
すると、スバルがこっちを見る。
「おいでよ、転校生!舞台に上がってきて、俺たちのリーダーになってよ☆ 」
あんずがそわそわしている。隣のRa*bitsの皆も賛成している。
その気迫を感じたか、あんずが舞台に上がろうとする。
すると、あんずが悠に向かって手を差し伸べる。
「…行こう、月丘くん。」
「………… 」
悠は、手を取ろうとした……けれど、後少しのところで思いとどまる。
(…私はTrickstarに、あんずさんに嘘をついている。そんな私が、”Trickstar”のキラキラしたステージに上がっていいのだろうか、………私には私のキラキラなステージがあるのに…………)
数秒、悠が固まる。
そして、意を決し言う。
「いえ、俺は行けません……。」
その顔は苦笑いだった。演技が得意な”優”なのにぎこちない笑顔だった。
(……私の目的は小日向悠の今までを知ること。……Trickstarの皆、あんずさんは私の数少ない友達……いや、”私”の友達ではないのかもしれない。)
(…………とにかく、大切な人たちだけど、あまり”そっち”には行ってはいけない、………私は、私のすべきことをしないといけない。)
あんずが悲しそうな顔を浮かべる。
その顔に悠は少し心が折れる。
そして、あんず1人だけステージに上がる。
あんず1人だけを見たTrickstarは喜び、そして、ちらりと悠のほうを見た。だが、悠の顔を見てそのまま何も言わなかった。
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投票の結果、Trickstarが見事優勝。
Trickstar……真緒は、生徒会の業務によりいない…、あんず、悠がガーデンテラスで優勝を浸っていた。
「改めて、優勝おめでとうございます!」
悠が言い、あんずもおめでとうと賞賛する。
「ありがとう!」
北斗、スバル、真が嬉しそうに返す。
「でも、ほんとに俺たちが勝てたのは、あんずとオッキーのお陰だよ!」
「そうだな、俺たちにとっての勝利の女神だからな。」
ドヤ顔で北斗が言う。
「ん?でも、月丘くんは男の子だよね?そしたら女神は可笑しくない?」
「…確かに、!うーん……そしたら、オッキーは男神だね!勝利の男神☆」
悠が微妙な顔をする。
「……そんな、俺はそんな凄いことしてません、、夢ノ咲も休むことが多くて、ほとんどはあんずさんが………俺はサポートぐらいですよ、、。」
「……そんなことない!」
いつも小声なあんずが珍しく大きい声を出す。
「……!」
それに、悠がびっくりする。
「そうだよ!オッキーもあんずと一緒に頑張ってたじゃん!俺たち知ってるよ!」
北斗、真が頷く。
「そうだよ、月丘くん!僕が特訓してた時、邪魔しないように、たまに遠くから心配そうに見てたでしょ? そして、大神くんの地獄のレッスンが終わってベンチに座ったら、飲み物が置いてあって……あれ月丘くんがしてくれたんでしょ?」
「………バレてたんですか、?」
真が笑顔で頷く。
すると次は北斗が、
「俺も特訓が終わった後、漫才の教科書?が置いてあったぞ、少し離れたところで月丘がいたから、…あの本は月丘が置いてくれたんだろ?」
悠が少し顔を俯いて、静かに頷く。
「あっ!それなら、俺たちもあるよね!あ〜んず♪」
あんずが自信満々の顔で頷く。
すると、悠が
「もう、俺…お腹いっぱいなので勘弁してください………。」
顔を真っ赤にしながら言う。
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5人は一向に話題が尽きず、いつまでも仲良く話していた。
すると、あんずがあらぬ方向を見ている。
それに気づいた4人はその方向に顔を向ける。
そこには、天使のような顔立ちの長身の男が立っていた。
「やぁ、君たちTrickstarだったかな。今日のライブ、素晴らしかったよ」
その男は長々と話し、話を終えたらどこかへ消えた。
すると、北斗がその男が見えなくなるまで睨んでいる。
北斗が言うには、あの男こそ最強最悪の敵、fineのリーダーにして生徒会長、天祥院英智だと。
Trickstarにとってのまた新たなるステージが幕を上げる。
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