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太宰ってメスガキじゃないけどわからせが似合う性格してるよね。女体化です(再び)
薄暗い寝室には、微かに雨の音が響いていた。
窓を打つ滴の音を掻き消すように、太宰の声が部屋に木霊する。それは決して甘い囁きではなく、相手の神経を逆撫でするような、いつもの軽薄で鋭利な挑発だった。
「ねえ、中也。そんなに慎重に触って、一体何を確認しているのかな? まるで割れ物を扱うみたいで……あぁ、もしかして自信がないの? もしかして、本当は童貞なんじゃない? それとも、女の扱いも満足にできない雑魚だったかな」
太宰はシーツの上に身を投げ出し、長い睫毛を揺らして中也を見上げた。解かれた包帯の隙間から覗く白い肌が、室内の僅かな光を反射している。その瞳には、勝ち誇ったような、それでいてどこか焦燥を含んだ色が宿っていた。
中也は無言で、太宰の足首を掴んでいた。
彼は知っている。太宰がこうして饒舌になる時は、決まって何かを隠そうとしている時だ。
今回、彼女が必死に隠したがっているもの——それは、彼女が「初めて」であるという事実そのものだった。
「お前……さっきから黙って聞いてりゃ、好き勝手言いやがって」
中也の低い声が、太宰の肌を震わせる。
彼は太宰の足を引き寄せ、その膝を開かせた。露わになった秘所は、既に太宰自身の指によってか、あるいは予感による期待によってか、微かに潤んでいる。
中也はそれをじっと見つめた。経験豊富な彼からすれば、太宰が何を恐れ、何を虚勢で塗り固めているかは明白だった。
「気を使って損したぜ。お前、自分が初めてだってバレるのがそんなに癪かよ?」
「……っ、馬鹿を言わないで。私がそんな、純真なわけないじゃない。君と違って、私はあらゆる事象に精通しているんだよ。君のような、力任せの、無骨な、芸のない……ん、っ!」
中也の指が、太宰の言葉を遮るようにその熱に触れた。
びくりと、太宰の背中が跳ねる。
「……何だこれ。全然、濡れてねぇな」
中也がわざとらしく溜息をつくと、太宰の顔が一気に朱に染まった。
「うるさい! それは君の、触り方が、下手くそだからで……っ、あ、やめっ、中也!」
「下手くそ、ねぇ……。じゃあ、お望み通り『本気』で教育してやるよ。二度とその減らず口が叩けねえようにしてやる」
中也の瞳に宿る色が、温度を変えた。
それは重力使いとしての威圧感ではなく、一人の男としての、雄としての独占欲と加虐心が混ざり合った色だった。
中也は太宰の細い腰を掴み、自身の硬さをその入り口に押し当てた。
太宰は一瞬、息を呑んで硬直した。初めて触れる、自分の中にはない異質な熱。それは彼女の想像を遥かに超える質量を持っていた。
「……待っ、中也、やっぱり、少し……」
「今更遅えよ。お前が煽ったんだろ?」
慈悲などなかった。
中也は腰を沈め、一気にその狭い窄まりを貫いた。
「……っ!!!?」
太宰の口から出たのは、悲鳴ですらなかった。空気が肺から強制的に押し出され、視界が白く明滅する。
あまりの痛みに、指先がシーツを掻きむしった。
内側を裂くような、無理やり抉じ開けられる感覚。太宰は自分が壊されるのではないかという恐怖に襲われ、咄嗟に中也の肩に爪を立てた。
「っ……あ、あ、ああああ!!」
「……はぁ、……きっつい……、お前、本当に……っ」
中也もまた、予想以上の熱さと狭さに呻いた。
太宰の身体は、彼の侵入を拒むように、しかし必死に受け入れようと脈打っている。
その内側の柔らかい壁が、彼の動きに合わせて摩擦を生み、未熟な粘膜が耐えきれずに悲鳴を上げているのが伝わってきた。
やがて、結合部からどろりとした感触が伝わる。それは潤滑の熱ではなく、太宰の純潔が散った証——鮮やかな鮮血だった。
処女膜が破れ、壁が傷ついた痛み。けれど、中也はそこで動きを止めなかった。
ここで甘やかせば、彼女はまた「雑魚」だと笑うだろう。
だから彼は、彼女のすべてを塗りつぶすために、激しく腰を動かし始めた。
「あ、が……あ、っ! ちゅ、や、まっ……ひ、ぅ、ぁああ!」
「どうした、太宰。さっきまでの威勢はどうしたよ」
中也の突きは深く、正確だった。
太宰が最も弱い場所、意識を飛ばしてしまうほど過敏な一点を、彼は逃さず穿つ。
一度、二度とそこを突かれるたびに、太宰の脳裏には火花が散った。
痛みはいつしか熱に溶け、強烈な快楽へと変質していく。
中也の汗が、彼女の胸元に滴り落ちた。
彼の重厚な体躯が覆い被さり、逃げ場を完全に塞ぐ。
太宰はただ、彼という嵐に翻弄されるしかなかった。
「ひ、あ、っ! ん、んんんっ! あ、あぁぁ!」
声が、止まらない。
あんなに侮蔑の言葉を並べていた舌は、今や喘ぎを漏らすためだけの器官と化していた。
中也が太宰の首筋に歯を立て、同時に深く最奥を突き上げると、太宰の腰がガクガクと震えた。
「んがっ……ぁ……っ!!」
絶頂。
まだ身体が馴染みきっていない中での、暴力的なまでの快感の奔流。
太宰の瞳は焦点が合わず、白濁とした快楽の海に沈んでいく。
一度目の絶頂が彼女の意識を刈り取ろうとしたが、中也はそれを許さなかった。
彼は彼女の顎を掴み、強制的に自分を見つめさせた。
「まだ終わらせねえ。お前、俺を雑魚だって言ったよな? 満足するまでたっぷり可愛がってやるからよ……」
中也の声は、地を這うような重低音だった。
彼は再び腰を動かし始めた。今度は先ほどよりも粘り強く、太宰の感覚を一つ一つ拾い上げるような動き。
太宰の内壁は、裂けた傷口から溢れる血と、過剰に分泌され始めた愛液でぐちゃぐちゃに濡れそぼっていた。
中也が突くたびに、クチュクチュという淫らな音が部屋に響く。
「……あ、あ、ぁ……っ! も、う、無理……な、に、これ、……っ!」
「無理じゃねえだろ。ほら、ここがこんなに欲しがってるぜ」
「ひ、ぎっ! んんぅ、あぁぁああ!!」
二度目の絶頂が、太宰を襲った。
あまりの衝撃に、彼女の指先がピクピクと痙攣する。
けれど中也は止まらない。
彼は確信していた。太宰治という女を屈服させるには、その理性を完全に破壊し、本能だけを引きずり出すしかないのだと。
三度目、四度目……。
もはや太宰に、中也を煽る余裕など微塵も残っていなかった。
彼女の美しい顔は涙と汗に塗れ、口元からは涎が垂れ、瞳は虚空を見つめている。
絶頂の波が絶え間なく押し寄せ、身体の芯がとろとろに溶かされていく感覚。
中也の大きな手が太宰の細い首を絞めるように抑え込み、逃げられないように固定して、ひたすら彼女の中を掻き回した。
「……あ、……ぅ、……ぁ……」
太宰の口から漏れるのは、もはや言葉ですらない、ただの空気の塊だった。
絶頂しすぎて意識が遠のき、自分がどこにいるのか、何をされているのかも判別がつかなくなっていく。
ただ、自分を貫いているこの圧倒的な熱だけが、唯一の現実だった。
中也が最奥に自分の楔を叩き込み、精を放つ。その熱い液体が、傷ついた太宰の内側に流れ込んだ瞬間、彼女の身体は最大級の痙攣を起こした。
「ん……ぁ……ぁああああ!!!」
声にならない叫びを上げ、太宰は大きく仰け反った。
そのまま力尽き、シーツの上に沈み込む。
呼吸は浅く、荒い。
中也が身体を離すと、太宰の脚の間からは、白濁した液体と、薄まった赤黒い血が混じり合って、とろりと溢れ出した。
中也はそれを満足げに見つめ、彼女の乱れた髪を優しく撫でた。
「……お疲れさん、太宰。……初めてにしちゃ、よく頑張ったな」
太宰は答えなかった。
というか、答えられなかった。
彼女の瞳は微かに開いたまま、虚ろに天井を見つめている。
中也が頬を叩いても、唇にキスをしても、彼女はただ、トばされた余韻の中で夢遊病者のように小さく喉を鳴らすだけだった。
数分が経過し、ようやく太宰の瞳に僅かな光が戻り始めた。
しかし、その瞳に映った中也を見ても、彼女はいつもの皮肉を言うことができない。
ただ、震える手で中也のシャツの裾をギュッと掴み、縋るような視線を向けた。
「……ちゅう、や……」
「あ?」
「……もう、……いじわる、しないで……」
掠れた、消え入りそうな声。
そのあまりに弱々しく、素直な言葉に、中也は思わず毒気を抜かれた。
「……煽ったのはお前だろーが」
苦笑しながら、中也は彼女を抱き寄せる。
太宰の身体は、まだ快感の余韻で震えていた。
内側の痛みは鈍い熱に変わり、中也の精が中で重く停滞しているのを感じる。
あんなに嫌がっていた「初めて」という事実は、今や彼女の身体に深く刻まれ、消えることのない痣のように誇らしげに疼いていた。
「……中也、……私、……壊れちゃったかも、しれない」
「壊れねえよ。お前はそんなにヤワじゃねえだろ」
「……ううん。……もう、中也がいないと、……駄目になっちゃった」
それは、太宰治が生まれて初めて口にした、敗北宣言であり、愛の告白だった。
中也は彼女の額に優しく口付けを落とし、耳元で囁く。
「……最初からそうだろ。俺も、お前じゃなきゃ駄目なんだよ」
薄暗い部屋の中、二人の熱が混ざり合う。
太宰は中也の胸に顔を埋め、彼特有の煙草と硝煙の香りに包まれながら、ようやく深い安らぎの中へと落ちていった。
シーツに残された、鮮やかな赤い染みが、二人の夜の激しさを静かに物語っていた。
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