テラーノベル
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「はい翔太君、着きましたよ〜」
「は〜い」
良い気分の渡辺は、ニコニコしながら目黒の言う事をよく聞いた
「ここでちょっと待っててね」
何とか渡辺を家に連れて帰り
目黒は、1人でキッチンへ向かう…
「はい、お水」
冷たい水を差し出すと、美味しそうにそれを飲む
「めめ、おかわり〜」
いつの間にか、呼び方も【めめ】に変化していて
「ちょっ…翔太君…!」
甘えモードなのか、目黒にくっ付こうとして来る…
それをなんとか振り払い、再び水を入れて戻って来ると
「暑いれす…」
そう言って、シャツのボタンを外していた
「………」
襟元からのぞく肌はピンク色に染まり、形の良い鎖骨が妙な色気を漂わせる…
「……!」
目黒は、そんな渡辺の姿に魅入ってしまっていた事に気付き…慌てて水を差し出した
「あっ!」
勢いが付き過ぎたのか、コップの中の水が溢れて渡辺にかかってしまう
「翔太君、ごめん!」
慌てて拭こうとしたが
「冷たくて気持ち良い…」
火照った体には丁度良かったのか…渡辺はそれを怒る事もせず
「濡れちゃった…」
と言って、中に着ていたタンクトップも脱ぎだした
「………」
あっという間に、上半身裸になってしまった渡辺…
その肌は桜色に染まり…何故か意識してしまって、目黒はそれを直視出来ないでいた
『とりあえず身体拭かないと…』
風邪をひかれては大変と、自分の服を引っ張り出して着せてみたが…大きくてダボダボだった
『可愛い…』
これはいわゆる【彼シャツ】ではないかと
目黒は渡辺にバレない様に、その姿を写真に隠し撮り…鍵のついたフォルダに、そっとそれをしまい込んだ
コメント
2件
酔って、舌ったらずになるの可愛い💙