「ふぁ〜…おはよう〜…あぁ…頭いてぇ…」
欠伸をしながら渡辺が寝室から出て来た
どうやら高い酒でも、飲み過ぎてしまうと二日酔いになるらしい
「翔太君…おはよう…」
ソファーで寝ていた目黒が身体を起こして挨拶をする
「昨日は迷惑かけたみたいで、悪かったな…」
「大丈夫。翔太君、軽かったし」
軽口を叩くと、ジロリと睨まれ苦笑いする
「所でさ…」
渡辺はそこで言葉を一旦止めて、ソファーに座って眠そうにしている目黒を見た
「お前、なんで一緒にベッドで寝なかったんだ?」
目黒の家のベッドは意外に大きく、男2人が一緒に寝ても有り余るサイズだった
それなのに…何故、目黒はソファーで寝ているのか…
「もしかして、俺の寝相が酷かったとか?」
確かに自分の寝相は決して良いとは言えない気がして、渡辺は申し訳なさそうな顔をする
「大丈夫、翔太君のせいじゃないよ。ちょっとね…」
そう言って、目黒は言葉を濁し目を逸らす
「?」
渡辺は、そんな姿を不思議そうに見つめていた
◇◆◇◆
「ここは…俺の部屋?」
気が付くと、目黒は寝室のベッドの脇に座っていた
「俺、一体…」
ベッドに入って眠ったはずの自分が、気付いたら服まで着替えて…こうして、ここに座っている
訳の分からない現象に、頭を捻る…
そんな事をしていると、背後から迫る影
「なぁ目黒…」
聞き覚えのある声に、振り向くと…
着ているシャツをはだけさせた状態の渡辺が、ベットの上にペタンと座っていた
「翔太君、その格好…」
はだけたシャツのせいで鎖骨が見え、中に着ているタンクトップも片方肩からずり落ちている
その姿は、とても色っぽく綺麗だった…
「……」
そんな姿を前にして、目黒は何故か視線が逸らせず…凝視してしまう
「なぁ目黒…」
にっこりと微笑んだ渡辺が、目黒の腕に自分の腕を絡ませてきた
近づくとわかる、その香り…香水なのか、はたまた渡辺自身のモノなのか…甘い香りが目黒を包み
視線を下に逸らせば…タンクトップの中の白い素肌がチラッと見えた
「ちょっ…!翔太君、離して…///」
脈拍が速くなって…自分が今、興奮しているのだと理解してしまう
「ねぇ目黒、触って…」
そう言った渡辺は、シャツを脱ぎ棄て…そして下に着ていたタンクトップに手を掛けた
「………」
見せつける様に少しづつ…ゆっくりと焦らす様に脱いでいく…
「ほら、来て…」
手を引かれ、それに従うと…嬉しそうな顔をした渡辺が抱きついて来た
「ねぇ、触ってよ…」
そっと胸に触れてみると…滑らかな肌の感触…
腰を抱いて引き寄せると、もっと触って欲しいと擦り寄って来た
「こんなの我慢出来ない…!」
ついに耐えられなくなった目黒が、渡辺を押し倒す
このままついに!…と思われたが
「!」
そこで俺は目を覚ました
「夢…?」
左側に温もりを感じて視線を向けると
人恋しかったのか…渡辺がすぐ側で、こちらを向いて眠っている
【ねぇ、触って…】
気持ち良さそうな顔を見ていると、夢の中で言われた事を思い出し…自分の下半身に違和感を感じる
『まさか、俺…』
焦って確認してみると、思った通り…目黒のソレはハッキリと主張を始め固くなっていた
「………最悪だ」
目黒は渡辺を起こさない様にベッドを出て…そのままリビングへと歩き出す
◇◆◇◆
まさか、メンバー相手にこんな事になるなんて…思ってもみなかった
「………」
こうなってしまっては仕方がない…渡辺に見られる前に、なんとか処理しないと…
目黒は、自分自身に手を添えて…ゆっくりその手を動かし始めた…
コメント
4件
最高なんですが、、、