コメント
6件
スゥゥゥゥ、、無事タヒにました⭐️ 遺言残していきますね。 全ぺあ最高だった。 尊かった。 なんだよこれ。 リアル私のライフはもう0よ!!状態だったですわ。 尊すぎだろ。 さらば皆のもの👋 来世で続きを待ってるぜ✨️
最高にてぇてぇです🤭
うわぁ…涙が止まんないよ…なにこのホワホワとした尊い空間は…なついる最ッ高だし、すちみこはもう言葉もでません…こさめちゃん…それもう、らんらんに告ってんのと一緒よ?そういえばだけど付き合ってなかったね、ここ。仲良すぎて忘れてたわ…いるまくん…照れでぇでぇよぉッ…!『全部』だよね!うん!結果尊い!
すちの献身的な看病が続いた数日間――
熱も下がり、咳も落ち着き始めたみことは、ようやく穏やかな表情を取り戻しつつあった。
それでもまだ本調子ではなく、動くたびに小さく息を吐く。
そんなみことをすちは一歩も離れず支え、食事も薬も丁寧に管理していた。
ある日の朝、みことのスマホに「今度、みんなで集まろう」とグループメッセージが届く。
らん、こさめ、いるま、ひまなつ――
久しぶりの再会のはずなのに、みことの指はその文字の上で止まってしまった。
すちが支度をしている最中、沈んだ顔のみことに気づき、 隣に腰を下ろす。
「……どうしたの?」
みことは視線を落としたまま、小さな声で言った。
「……いるまくんに、酷いこと言っちゃったから… 」
声が震えていた。
あの日の雨、怒りに任せた言葉、そして逃げた自分。
思い出すたびに胸の奥が締めつけられるようだった。
すちは少しの沈黙のあと、優しくみことの手を取った。
「ちゃんと謝ろう? いるまちゃんはみこと のこと、心配してただけだと思うよ」
みことは唇を噛みしめながら、しばらく黙っていたが、 やがて小さく頷いた。
「……うん。謝りたい。……でも怖い…」
すちは微笑みながら、みことの頭をそっと撫でた。
「大丈夫、俺がついてるよ。 ちゃんと顔を合わせて、誠意を込めて話せば、きっと伝わるから」
その言葉に、みことの瞳がわずかに揺れ、
やっとの思いで「ありがとう」と囁いた。
――出発の日。
みことはまだ歩くたびに痛む足をかばっていた。
「無理しないで、ほら」
すちは自然にしゃがみ込むと背を向けた。
「乗って」
みことは一瞬ためらったが、
すちの背中の広さに安心感を覚え、静かに身を預けた。
「……ごめんね、重いでしょ」
「全然。軽すぎて心配になるくらい」
みことは思わずくすっと笑い、 そのまま頬をすちの肩に寄せた。
電車に乗る頃には、すちの体温に包まれながら、 小さな寝息を立てて眠りについていた。
雨の匂いが残る初秋の風が、車窓を流れていく。
すちはみことの手を軽く握りながら、仲直りできるよう祈った。
実家に着くと、らんが玄関を開けて出迎えた。
「おかえり、すち……みこと?」
眠っているみことの姿を見て、驚きと安堵が混じった表情を浮かべる。
すちは静かに笑って、そっとリビングへ入った。
すちは慎重に、眠るみことをソファへ横たえた。
髪を優しく撫で、毛布を肩まで掛ける。
「……かわいい」
みことの頬を撫でながら、
すちは静かにその寝顔を見つめていた。
揺れるカーテンの向こうで、
秋の光が二人をやさしく包み込んでいた。
昼過ぎ。
リビングの窓から差し込む柔らかな陽射しが、ソファに横たわるみことの頬をそっと照らしていた。
毛布の中で小さく身じろぎをし、みことはぼんやりと瞬きをする。
まだ熱の名残があるのか、視界が少し霞んでいる。
「……ん……すち……にぃ……?」
寝ぼけたような声でその名を呼ぶと、 隣のダイニングで話していたすちは、 その声にすぐ反応して駆け寄った。
「みこと、起きた?」
安心したように声をかけ、そっと膝をつく。
みことの頬はまだ少し赤く、目はとろんと眠たげだった。
すちはその頬に手を添え、指先でやさしく撫でる。
「大丈夫? 気分悪くない?」
「……うん……まだちょっと、ふわふわするけど……」
小さく答えると、みことはそのまますちの肩に寄りかかった。
そして、ほんの少し恥ずかしそうに、
子どものような声で呟く。
「……ぎゅってして……」
すちは一瞬驚いたものの、
次の瞬間には微笑んで、みことをそっと包み込んだ。
「よしよし」
その腕はあたたかく、優しかった。
安心感に、みことは静かに目を閉じ、 すちの胸に顔をうずめた。
その様子を少し離れたところで見ていたらんは、 安堵の息を吐きつつも、腕を組んで眉を寄せた。
「……で? お前、自分が何したか分かってんのか?」
みことはびくっと肩を震わせ、 すちの胸に隠れるように顔をうずめた。
「らん兄……ごめんなさい……」
「ごめんなさい、じゃねぇ。 裸足で大雨の中飛び出して、もし事故にでもあったらどうするつもりだったんだ」
怒鳴り声ではない。
けれど、その声には心底の心配と恐れがにじんでいた。
みことは俯いたまま、小さく頷く。
「……ごめんなさい……本当に……」
らんはため息をつき、少しだけ声を和らげる。
「……次からは絶対、そんな真似すんな。
誰かに話せ。逃げんな」
「……はい」
そのやりとりを静かに見守っていたすちは、 みことの背を軽く撫でながら 優しく微笑んだ。
みことはそっと 顔を上げ、 いるまの方を向く。
「……いるまくんも、酷いこと言って……ごめんなさい……」
いるまは一瞬驚いたように目を瞬かせ、
それから、ぷいっと顔をそらした。
「別に……怒ってねぇし…気にすんな」
その声は不器用に優しかった。
しかしその場の空気を一変させたのは、こさめの無邪気な声だった。
「怒ってないよね! いるまくん、みことくんを傷つけたかもって、ちょっと泣いてたよ!」
「はっ⁉ こら、余計なこと言うな!!」
真っ赤になったいるまが慌てて立ち上がり、 こさめの頭を軽く叩く。
「いたっ! でもほんとだもんっ!」
「もうっ……やめろっ!」
らんは吹き出し、すちも苦笑した。ひまなつはいるまをなだめる。
そして、みことも思わず口元を押さえて笑った。
久しぶりに響く、穏やかな笑い声。
その笑顔を見て、すちはそっと息を吐いた。
――もう大丈夫だ。
そう思えるほどに、みことの瞳には光が戻っていた。
そしてその日、みことの心の中にも
ようやく「帰ってきた」という実感が、静かに灯っていた。
夕暮れ、家族が揃った食卓。
家の中には香ばしい夕食の匂いが漂っていた。
両親も無事に帰宅し、らんと同様にしっかりとみことに向き合った。
「裸足で飛び出すなんて、命に関わることよ! みんな心配したんだから!」
母親の声は厳しいが、心配の裏返しであった。
みことは顔を真っ赤にし、少し俯きながらも、すちを盾にするようにして小さく頭を下げた。
「ごめんなさい…」
父親もみことに対して注意をする。
「みこと、今回のお前の行動は命に関わる。もう二度とそんな無茶はするな」
みことはうなずき、家族の言葉を受け止めながらも、胸の奥にずっと抱えていた思いを吐露する決意を固めた。
食事を終え、片付けも済ませた頃、みことは静かに口を開いた。
「……父さん達に話があって……」
全員の視線がみことに集まる。
少し震える声で、みことは話し始めた。
「…父さん…母さん…孫を見せることが出来なくて……ごめんなさい。 ずっと、中学の頃から、おれ……すち兄のことが、好きで……離れようと頑張ったけど、離れられなくて……。 だから、すちと一緒にいることを許して欲しい……」
その瞬間、みことの瞳から涙が溢れ、自然と顔を俯ける。
両親は一瞬、孫? 何のこと? と戸惑いの色を浮かべた。
だが、すちはすぐにみことの隣で立ち上がり、毅然とした声で伝えた。
「母さん、父さん、ごめん。俺も、みことが好きだから、何を言われても離れない。
女性と結婚できない、みことと生きていきたい」
その場の雰囲気に乗って、ひまなつも口を開く。
「俺も付き合ってんだよね、いるまと」
するといるまは思わず目を見開く。
「は、ちょ、俺らも言うのか…!?」
急に自分たちの関係が暴露されたことに動揺しつつも、慌ててひまなつの手を握る。
さらにこさめも元気よく口を開いた。
「こさめはまだ付き合ってないけど、らん兄のこと、恋愛的に好き!」
らんは一瞬言葉を失い、頬を赤らめながら少し照れる。
「こ、こさめ……お前、そんなこと……」
言葉に詰まりつつも、目線をこさめに向け、穏やかに笑みを返すしかなかった。
いるまはひまなつの暴露に少し照れながらも、胸の奥でほっとしたような安心感も覚える。
子供たちの恋愛事情が一気に明かされ、両親も驚きと共に微笑んだ。
母親は穏やかに話す。
「孫が欲しくないわけじゃないけど、子供は授かりものだからそこまで熱心には思っていないのよ。それに今 の時代はいろんな形があるし、貴方たちが幸せなら、相手が誰でも応援するわ」
父親も頷き、口を開く。
「そうか……だからみことは頑なにらんとの同居を望んだんだな。 でも学校とと距離はそんなに変わらないんだから、来年からはすちと同居しなさい」
みことはすちに視線を向け、涙を拭いながら小さく微笑む。
すちは優しく頬を撫で、安心したように頷く。
家族の間に温かくも穏やかな空気が広がり、 それぞれの想いが明かされ、受け入れられた瞬間――
みことは、やっと自分の心が安らぎ、正直に生きられる道を見つけたことを実感した。
夕食後のリビングには、少し照れくさそうでありながらも、温かい空気が漂っていた。
両親は子供たちの告白と恋愛事情に少しずつ慣れ、笑顔を見せている。
父親は、落ち着いた声でぽつりと呟いた。
「まさか、あの他人嫌いのいるまが恋愛するとはな……」
思わず感慨深そうに頬を緩める父に、ひまなつは茶化すようにニヤリと笑った。
「俺のどこに惚れたんだ、いるま?」
いるまはうっ…と声を詰まらせ、顔を背けながらも頬を赤くして照れ隠しをした。
「うっせぇ……」
ひまなつはくすっと笑い、指先でいるまの肩を軽くつついた。
次に父親は、こさめに問いかけた。
「じゃあ、こさめはらんのどこが好きなんだ?」
こさめは目を輝かせ、笑顔で答える。
「怖い時とか、ぎゅって守ってくれるところ!」
その無邪気で元気いっぱいな答えに、らんは照れながらも小さく笑みを浮かべる。
「そ、そうか……」
らんの頬も少し赤く染まり、まんざらでもない様子が見て取れた。
父親はさらにみことに視線を向けた。
「みことは、すちのどこが好きなんだ?」
みことは少し照れながらも、素直に答える。
「宝物みたいにしてくれるところ……」
その言葉に、すちは胸が温かくなり、ぎゅっとみことの手を握った。
「み、みこと……」
すちの頬も赤くなり、照れ混じりに笑みを浮かべる。
そして父親は、もう一度いるまに問いかける。
「そうか……じゃあ、いるま、ひまなつのどこが好きなんだ?」
いるまは顔をそっぽに向け、少し口ごもるようにして答えた。
「……全部」
「ッ……!」
その一言にひまなつは恥ずかしそうに目を逸らしながらも、どこか嬉しそうに笑った。
らんとすちも、それぞれ相手の手を握り、自然と微笑みがこぼれる。
母親はその様子を微笑ましく見守り、そっと息をついた。
「ふふ……本当に、みんな素直になれて良かったわね」
家族の間に和やかで優しい空気が流れ、
それぞれの告白が、温かく家族の絆を深めた瞬間だった。