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神なんて死んじまえ。

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神なんて死んじまえ。

18 - 海底へ沈んだ幸せ。

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2024年05月03日

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前回の続きです。

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Kn side


部屋のベッドで月明かりに照らされながら昔に思いを馳せていた。


思い出したくもない、けど、目を瞑ればフツフツの湧いてくる昔の思い出。


思い出なんて魔法で消せれば楽なのに。


Kn「永遠なんて存在しない。」


小さい頃俺はごく普通の5人家族だった、

家族みんな普通だったけど、幸せだった、家に帰ればお母さんがいて、夜になれば5人で温かいご飯を食べて、少し談笑してから風呂に入り、温かい布団で寝る、ね?、幸せでしょ??、この幸せはずっと続くと思ってたし、永遠だと思ってた。


幸せが壊れる音はこうも小さいものなのか。


深夜2時頃、両親が部屋に入ってきた、俺は眠い目を擦り「どうしたの?」と言えば、両親は家族でドライブに行かないかと誘ってきた、良くあることだ、深夜2時は少し遅かったけど明日は休みだしみんなで話せるならと思い家族全員でドライブに出掛けた、どうやら海の方へ行くらしい、しばらく談笑していれば兄妹揃って眠くなってしまい、両親の優しい声でおやすみと言われてしまえばころっ、と寝てしまった。


次起きた時は海の中だった。


え?、どういうことかって?、両親が一家心中事件を起こしたってこと。

落ちる瞬間に起きたのに、車の窓ガラスに頭をぶつけてまた気絶した、俺が頭をぶつけたガラスは割れ、シートベルトをしていなかった俺はそのまま車の外へ身体自体を放り投げられた、気絶する瞬間に見た両親の顔は今まで見たどの笑顔よりも穏やかな笑顔だった。


親はなんで心中なんて起こしたのか俺は分からなかった、幸せそうに暮らしている家族だったのに、俺は盲目だったのだろう、どうやら父親の勤めていた会社が倒産し、職を失い、どうにもすることが出来なくなったそうだ、だからどうせ死ぬなら家族でいい景色を見てから死のうとしたらしい、


よくよく考えれば分かったことだ、父親が有給をとったと言って最近家にいることが多かったから。


俺は変化が嫌いだ。


変化したらまた大切な何かを失うかもしれないのに何故変化しなきゃいけない。


病院で目覚めた時、俺は絶望した。


Kn「×たい。」


何度も首にロープに通した、家族と同じ所へ行ってまた幸せな家族として暮らしたい、嘘でもいい、なんでもいいから自分が知っている幸せへと手を何度も首へ伸ばした、全ては虚しい結果になったが、だから今がある。

お願いだからこの幸せだけは俺が死んでも守り抜きたい場所なんだ。


俺の幸せな家族は一家心中未遂によって海底へと沈んだ幸せとなったんだ。

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