前回の続きです。
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Br side
何処と無く不思議な気持ちだった、
スマイルを見てると昔の追い込まれた自分を思い出す。
焦り、執着、欲求、全てが重なり悪魔が来る。
僕の場合、いくら立っても魔法が使えない焦り、家族を守ることに執着し、強い魔法を使いたかった、この全てが重なり悪魔ベルゼブブが取り憑いた。
何故暴食の悪魔なんだろう、と思っていたけどすぐに分かる。
Br「……ベルゼブブ、僕はお前に感謝はしてる、けど僕はお前を憎んでる。」
僕の家族は優秀そのもの、魔力は普通の人よりもずば抜けてあるし、それなりに規模がでかい魔法を使えた、国を守るために両親はお仕えしてたし、僕もそうなると思ってた、
現実はそう甘くないらしい。
魔法を貰える6歳を超えても魔法を手に入れることは出来なかった、周りのことはみんな使えているのに、魔力なんて腐るほどあるのに、なぜ魔法が使えない。
僕は自分の部屋に籠った、全て閉ざしてしまった、両親は僕のことを責めようとしなかった、それもまた辛くなった。
両親が小さい頃にくれたトイピアノ、ポロンポロンと調律の狂ったトイピアノ。
それを無心で弾いていた、音楽の世界に浸ってしまえば何も考えなくて済むと思った。
いつものように楽譜棚を見れば知らない本があった、見るからに楽譜の厚さじゃない、僕はその本が気になってその本を開いた。
1ページ目にはこう書いてあった。
お前は魔法がほしいか?、
欲しい、今僕自身が欲しくてたまらないもの。
2ページ目にはこう書かれていた。
夢見るものは救われる。
3ページ目を開けば魔法陣が書かれてあった、僕は速攻魔法陣に手をかざした。
苦しくもなんともなかった、本当に魔法なんか使えるのか分からなかった、どうせ嘘だ、と思いまたピアノを弾き始めた、そしたら下の階からドン、と何かが倒れる音が複数聞こえた。
下へ向かえば悪夢に魘されている両親がいた、魔法だ、俺は怖くなって近くの教会へ駆け込み天使へお願いをした。
Br「お願い、悪夢の魔法から夢魔法に変えてッ!!」
何度も何度も祈りを捧げれば、天使が姿を現した。
そして俺に慈悲を宿してくれた、悪夢魔法から夢魔法へ、憑いていた悪魔は一生の眠りへ。
天使が代償として持っていったのは両親だった。
僕の両親は教会で起きるはずのない一生の眠りについた。
僕が魔法なんて使いたいって思わなければ今も昔もずっと家族と入れたのかな?。
僕の幸せな家族は自分自身の我儘によって自分で壊した幸せとなったんだ。
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