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第24話「ヴェール・バインド基地攻略戦・突入」
🚀 シーン1:進軍開始
夜の空に赤い警報灯が瞬く。
ゼインは黒いジャケットの裾をなびかせながら、ヴェール・バインド基地の正門前に立っていた。
「さて……ここからが本番だな」
彼の銀色の髪が月光を反射し、青白く光る瞳が鋭く細められる。
「まぁ、ここまで派手にやったんだ。迎え撃つ準備はできてるだろうよ」
ナヴィスは蒼い瞳を輝かせ、無造作な黒髪をかき上げる。
彼の笑みは、戦いが始まる興奮を隠しきれていなかった。
「行くぞ——ヴェール・バインドの心臓部に!」
🚀 シーン2:基地内の迎撃戦
「侵入者接近!排除せよ!!」
ヴェール・バインドの兵士たちが、戦術装備をまといながら銃を構える。
次の瞬間、ゼインが《オーバーライド》を発動!
「機器干渉、ハック開始」
青白い電流のようなエネルギーが銃口から放たれ、敵の通信機器と照準センサーを攪乱する。
「なっ……!?ターゲットが消えた!?どこに——」
その隙を突いて、ナヴィスが《フォールトシフト》を発動!
敵兵の位置を瞬時に入れ替え、同士討ちを誘発する。
——パン!パン!
「クソッ、撃つな!味方だ!!」
混乱した兵士たちの間を、ゼインとナヴィスは駆け抜ける。
——ゼイン、銃を構える。
「今度はこっちの番だ」
ゼインは素早く跳躍し、宙返りしながら射撃を放つ。
——ズガァァン!!
銃口から放たれた青い光弾が直撃し、兵士たちが吹き飛ぶ。
「3ダウン」
ゼインが静かに呟くと、ナヴィスも敵の背後に回り込み、《グラビティ・ディストーション》を発動。
「重力、倍増っと」
——ドスン!!
突如、兵士たちの体が床に押しつけられ、動きが鈍くなる。
「チッ……碧族め……!」
ヴェール・バインドの指揮官が舌打ちしながら、最後の防衛ラインを構築する。
🚀 シーン3:基地司令・ヴィクトール登場
「ほぉ……貴様らが”碧族の脅威”というわけか」
基地の最奥から、黒い軍服をまとった男が現れる。
短く刈られた金髪、整った顔立ち、冷徹な瞳——。
彼こそ、ヴェール・バインド基地司令官ヴィクトール・ラインハルト。
「俺はこの基地を守るためにいる。貴様らごときに突破されるわけにはいかん」
彼の腕には、ヴェール・バインドの最新兵装——
**「フラクタル・イレイザー」**と呼ばれる、碧族の能力を”かき消す”装備が装着されていた。
「……厄介なもんを持ってんな」
ゼインが舌打ちする。
「貴様らのような化け物に、好き勝手されてたまるか」
ヴィクトールは冷徹に笑うと、部下たちに命令を下す。
「フラクタル・イレイザーを起動しろ。碧族の力を完全に封じる!」
——キィィィン!!
基地全体に、見えない”干渉波”が放たれた。
——ゼインとナヴィスの身体に、異変が起こる。
「……フラクタルが、発動できない!?」
ナヴィスが驚きの表情を浮かべる。
「これが俺たち人類の”技術”だ」
ヴィクトールは冷笑しながら、指を鳴らした。
「今からは、お前たちは”普通の人間”と同じだ……さあ、勝負しようじゃないか」