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マイクロバスで移動中のチバラキVのメンバー。既にコスチュームを着て、マスクだけ横に置いている。運転手は北野。
途中で、別のマイクロバスが路上で立ち往生している。左の後輪が側溝に落ちてはまっている。周りで若い女の子が8人、途方に暮れている。
北野「ああ、後輪がはまっちゃったのか。手助けするべきだろうけど、どうします?」
倫「悪いけど先に行こう。あたしたちも次の仕事の時間が迫ってるしね」
スピードを落として横を通り過ぎるチバラキVのバス。女の子たちが泣きそうになっているのに玲奈が気づく。
玲奈「北野さん、やっぱり停めて下さい。放っておけませんよ」
倫「でもねえ」
玲奈「遅れたら、あたしが全責任負って謝りますから」
玲奈はバスから飛び出して行く。
倫「やれやれ、どこから出て来るのかねえ。あの子のお人好しエネルギーは」
沙羅「ま、そこが玲奈のいいとこだしな」
瑠美「あたしらも手伝って早いとこ済ませるか」
智花「力仕事なら任せてちょうだい」
玲奈「大丈夫ですか? お手伝いさせて下さい」
女の子A「ああ、すいません。どうしたらいいか分からなくて」
智花「頑丈な板とかありますか? 後輪を持ち上げるんですよ」
全員で後輪の下に板を入れ、車体を持ち上げて、一人が運転席でエンジンを吹かす。徐々に車体が持ち上がり、後輪が道路の上に戻る。
倫「よし、これで大丈夫だろ」
女の子B「助かりましたあ! この御恩は一生忘れません」
玲奈「いや、そんな大げさな。困った時はお互い様ですよ」
女の子C「わあ、かっこいいですね、その衣装。みなさんも何かエンタメ系のお仕事ですか?」
玲奈「あたしたちは、この市のご当地戦隊なんです。チバラキV(ファイブ)という名前の」
女の子D「あのう、お礼にもなりませんけど、このCD受け取って下さい」
瑠美「CD? あんたたち歌手?」
女の子E「あたしたちは新潟市のご当地アイドルやってるんです。NG744って言います」
智花「ああ、それでみんな若くて可愛いのね。ピチピチした女の子が大勢でいいわあ」
沙羅「智花さん、セリフがオッサンになってるぞ」
倫「おっと、時間がマジでやばい。みんなすぐに出発だよ」
玲奈「はあい、じゃあみなさん、お気をつけて」
女の子たち全員「ありがとうございました!」