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こむぎ@多忙/たまに書いてる
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リハーサルの合間に、文也とプリンシパルの正人の楽しそうな笑い声が聞こえる。最近急に親しくなった文也と正人の様子に、秋はもやもやしていた。
「なんだ、俺なんかより、正人さんといるほうが、楽しそうじゃないか。」
秋はそう思って、はっとなった。自分は正人に嫉妬しているのかも知れないと思った。
白鳥の湖の公演が近付き、リハーサルも追い込みに入っていた。
「田辺さんもシビアだよな。若手の文也をダブルキャストに置いて、ベテランの正人さんにはっぱをかけてるんだよな。文也が入った時から、正人さん、文也のことライバル視してたからな。」
秋と同期の亮が、文也と正人の王子の演技を見ながら、秋に言った。秋は意外な思いだった。
(そう言えば、正人さんは自分が一番じゃないと気に入らないタイプだ。文也は正人さんの反感を買わないために、あえて仲良くしていただけなのかも知れない。)
秋はそう思い、文也のスマートに見えて実は気遣いな面に気が付いた。