放課後の静かな教室。夕陽が差し込む中、若井は僕の隣に座り、じっと見つめてくる。
その視線が熱を帯びていることに、僕は気づかないふりをしていた。
「ごめん……。でも、もう我慢できない」
若井の手がそっと俺の手首に触れる。
その手は微かに震えていて、僕の鼓動も自然と早くなる。
「やっぱり、元貴、ケーキなんだね」
若井の声は低く、どこか切なげで、でも抗えないほど甘い。
「……俺、フォークだから、元貴のことが、どうしようもなく欲しくなるんだ」
若井の指がゆっくりと俺の指を絡め取り、じっと見つめてくる。
「ッ…」
思わず息が漏れた。
若井は僕の手を自分の唇に近づけ、そっと舌先でなぞる。
「……ん、やめて……」
声が震える。けれど、若井はやめようとしない。
「大丈夫、傷つけたりしない。元貴の味を、少しだけ……」
若井の舌が指の腹を這い、唇がやわらかく吸い上げる。
その感触に、全身が熱くなるのを感じた。
「……すごく、甘い」
若井の息が熱く指先にかかり、俺の身体の奥がじんわりと疼く。
「元貴の全部を、知りたくてたまらない」
若井の瞳が、獲物を見つめるように細められる。
「ねぇ、もう少しだけ……」
若井は僕の手を離さず、今度は手首から腕へと、舌を這わせる。
そのたびに、僕の体はびくんと震え、声を押し殺すことしかできなかった。
「……元貴のこと、全部味わわせて」
若井の唇が、僕の指先から手首、そして腕へとゆっくり這い上がる。
その熱に、全身がじわりと火照っていくのがわかる。
「……もう、限界かも」
若井の声が低く震えて、僕の耳元に落ちる。
気づけば、僕は若井に押し倒されていた。
机の冷たさと、若井の体温。
シャツの隙間から滑り込む指先が、肌に触れるたびに、甘い痺れが走る。
「元貴の全部、味わいたい」
彼の舌が鎖骨をなぞり、唇でそっと吸われる。
「ッ…や、あ、そんな……」
声が漏れるたび、若井はさらに深く僕に触れてくる。
シャツのボタンがひとつずつ外され、露わになった肌に、彼の唇が落ちる。
「……すごく、いい匂い」
若井の吐息が肌にかかり、僕は思わず目を閉じた。
若井の手が腰に回り、身体を引き寄せられる。
「怖くないよ。元貴のこと、大切にするから」
若井の声が優しくて、僕は自然と力を抜いた。
若井の舌が胸元をゆっくりと這い、唇で柔らかく吸い上げる。
そのたびに、身体の奥が熱くなっていく。
「……もっと、君の味を……」
若井の手が下腹部へと滑り込み、僕の身体は若井の動きに敏感に反応する。
「……っ、あ、やだ、そんな……」
けれど、若井の手は止まらない。
僕の全身を、まるで本当に“味わう”ように、丁寧に、愛おしそうに触れてくる。
二人きりの教室で、夕陽に染まる中、
僕たちは互いの存在を確かめ合うように、深く、溶け合っていった。
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今回はね初!!
直接的な表現を抜いて!
ケーキバース描いてみました
いつもと雰囲気が違うんだけどね
コメント
4件
ケーキバースなのに優しい感じ……✨️ 不穏になりがちなのに凄い😳
けーきばーす大好き