「いやだ!もう雑居房に戻してくれ!」
「外になんて出たくない!出たくない!死にたくないよぉおお!」
泣き叫び逃げ惑う受刑者達。
その様子を見て、雲雀(ひばり)が目を見開く。
「あれれ?鷹巣(たかす)さんが言った通り、
本当に戻って来ちゃったね。」
異様な光景が不安を煽る。
累(るい)は気持ちを引き締め、隣に立つあとりに視線を送った。
「いったい…なにが起きているんだ?」
「すぐに分かるわ…」
絶叫しながら、元来た道のほうへ向かって駆け戻る受刑者達。
そのほとんどが体のいたるところに傷を負い、
酷い者は後頭部にナイフが突き刺さっていた。
「…い ぎぎぎっ。お母さん…お母さん、助けて…」
それを見ていた雲雀が、手を叩いてはしゃぎ声をあげた。
「あはっ!頭からナイフがはえてる子がいるね♪」
幾重にも重なる逃亡者の悲鳴が、
逃げろ逃げろと警告するように轟く。
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