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※プロセカ死ネタです。1話目から見ることをおすすめします。
志歩side
「は…?私と一歌……?」突然な事に頭の理解が追いつかない。「殺し合いトーナメントってそもそもな__きゃあっ?!!?」突然場所が変わった。これがミクの言っていたテレポートなんだろう。『志歩っ!!』名前を呼ばれて振り返れば、幼馴染の姿があった。「一歌っ!」対戦相手が幼馴染だなんて信じられないけど、あのミクからは冗談みが感じられなかった。なら、私が自害すれば……一歌は死なないで済むだろうし、私にとって最善な考えはそれしか浮かんでこなかった。そんな事をしていたら、ミクからのアナウンスが入った。「それじゃ、ゲーム開始!これといってルールはないから、好きにしてねー!」急な言葉に驚いた。今から戦わなきゃなのか。でもどうやって?自害?でも道具がなきゃできないし…「わっ!?」目の前に銃が1つ降ってきた。「これで戦えと……?」『そんなのできっこないよ!』銃を持った一歌が言った。「一歌。ごめん。」自分の頭に銃口を向ければ、一歌が止めに入った。『待って!志歩が目の前で死ぬなんて、私……!』目に涙を溜めながら私の手を掴んできた。でも、仕方ないんだ。これしか、私に方法なんて…『なら、戦おう。自害なんて、私嫌なの。志歩に辛い思いはさせたくないし、志歩が自害する所も、見たくないよ…』「でも……いや、分かったよ。」ここで否定しても、一歌は許してくれないだろう。なら、全力で行こう。例え、どうなっても。
「いくよ。一歌っ!」『うん!どっちが死んじゃっても、恨みっこなしだよ!』恨みっこって…どうやってそんな子供みたいな考え…ふ、でも一歌らしくていいかも。「っ…!」銃を撃つ時の反動が凄すぎて、肩が痛いかも。でも、銃なんてすぐに当たるだろうって思ってたのに、私も一歌も当たんない…どっちかって言えば、私達が避けてることになるのかな。人って危ない時には身体能力があがるって、ほんとにあるのかも。『きゃあ!?』銃弾が一歌に当たった。当てちゃった……「いや…私できない…」銃弾は一歌の足に当たって、殺るなら絶好のチャンスなのに。撃てない…やっぱり、私に幼馴染は殺れないよ…!『志歩…ごめんね。自害はなしって言ってたけど、私、志歩の事殺れないよ…今だって、立ち止まった志歩を殺すこともできたけど、私には…』
「一歌が死ぬなら、私が自害すればいい。」『え?』「今まで迷惑かけたし、中等部の頃も、高校の最初まで無視したり、避けたり。一歌達に散々酷いことした。だから、死ぬなら私が…!」
そう言って私は、自分に銃口を向けて。『ごめん。また会おう?志歩!』私が撃つより先に、一歌の方から大きな銃声が鳴り響いた。撃とうとした時に目を瞑ってたから気づけなかった。「え…?一歌…?一歌っ!!」目の前には、頭から血を流した幼馴染が居て、咄嗟に駆け寄った。「一歌!大丈夫!?ねえってばっ!!」すると、一歌が私を抱きつかせた。『ごめん。ごめんね…こんな事しかできなくて、志歩達とバンド組めて、話せて嬉しかった。セカイで練習したり、歌ったりできてよかった。もしかしたら、この先もずっと一緒にできたりするのかもって思ってて…あっはは…それはもう、叶わないけど、あぁ…志歩が大学生になったらどうなるのかなぁ…?咲希も、穂波も、綺麗な人になってるのかなぁ…?私も、一緒に成長したかったなぁ……このままバンド続けて、いつかはドーム開催とかしたり…?あはは、ずいぶん妄想してたんだよ?_もう、そろそろ眠いかも…あ、これは最後に。ねえ志歩?私とずっと親友で居てくれますか?』「当たり前じゃん…」『ありがとう…!ずっと見守ってる。大好きだよ…志歩___』そう遺して逝った大親友は、目に光を灯してなくて、でも笑顔で死んだ。それでも身体から流れる生ぬるい液体は変わらず、一歌の頭から流れ続けてて。冷たくなった親友の姿は、いつまでも忘れられないだろう。「はいはーい♪一歌ちゃん対志歩ちゃんの勝負!勝者は志歩ちゃんでしたー!おめでとうございまーす!」ミクのアナウンスが聞こえて、夢じゃない事も理解して、どうしようもないくらいしんどかった。「あぁ……残酷だなあ…」私が今出せる言葉はこれくらいしかなくて、今すぐにでも自害しようかと思ったけど、一歌が遺した言葉が出てきて。ずっと見守ってるなんて言われたら、死ねないよ…まるで、呪いみたいに。自害するのも諦めたって言わないと。一歌が、悲しむんだろうな…でも、私は…_あー、死にたい。