――隼人の好きな人って、一体……
わたしには関係ない筈なのに、一度悩み出すと気になって仕方がない。
(……人付き合いが嫌いな隼人に、好きな人……だもんなぁ……)
そもそも隼人は人と関わる事を余り好まないし、基本気を許した相手としかつるまない。
そんな隼人が一緒に行動するのはわたしの他に2人。
1人は小学生の頃からの親友、 藤崎(ふじさき)大和(やまと)くん。
それから――
中学で知り合ったわたしの大切な親友、 日下部(くさかべ)由姫(ゆき)。
「沙耶?」
「!」
名前を呼ばれて我に返る。
「どうかした?何だか今朝からぼーっとしてるみたいだけど…」
言って由姫が心配そうにのぞき込んでくる。
「う、ううん、何でもない!次、体育だ!早く行かなきゃだね!行こう!」
そんな由姫に心配かけないよう、ひとまず考えるのを止め、教室を後にした。
由姫は冷めたところがあ*************************
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