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コメント
6件
んなぁぁぁぁ😭💘💘 さすがに好きすぎるよ君🫵🫵 まず発想が神 そして書き方が神 そしてストーリーも神 最強じゃんね🥹💕
さすがに大好きかも なんだろう結婚したい 🦁くんが1番安心するって言ってる社長解釈一致すぎて🤦♀️🤦♀️ 敢えて社長に心音聞かせる🦁くんほんまに天才すぎて。 結婚してみる?1回
【注意事項】
①こちらはirxsのnmmn作品です nmmnを理解している方のみお読みください
②この作品には、以下の要素が含まれますので自衛等お願いします
・黒桃
・病み
・微過呼吸表現
③他SNSなど、齋-nari-の作品を公に出すことは絶対にしないでください
④コメント欄ではご本人様の名前を出さず、伏字の使用をお願いいたします
今週もおつかれ!!頑張った君たちにご褒美です🕊
黒桃「失踪」♡2000↑ Thx
ないこが消えた。
そう伝達が来てから、2週間が経とうとしている。
会社中を探し回り、社長室もチェックした。
社長室の鍵はないこだけが持っているため扉は閉まっていたが、出勤履歴を見ても、前日の深夜に退勤したのを見た社員がいたっきり出入りしていたのは目撃されておらず、ないこはいる形跡もなかった
ぽらもノヴァも空いている時間には捜索を手伝ってくれているが、家もいる気配がない。
というか、生活していた形跡すらないくらい何も無かった。
社長不在の中、業務を分担しながらもないこを捜索する時間を割くのはかなりの重労働。
そこまでして全員が必要不可欠な存在だと信頼を置いているのに。
深夜2時頃、少し用事があり事務所へと向かっていた時のことだった。
ないこが姿を消してから事務所のキーはいれいす管理になっており、主にまろが所持していた為入るのにそう苦労はしない
だから今日はいつも通り駐車場併設の入口から入ろうとしていたのだが、
「……ん?」
ふと事務所を見上げた時、一つだけ電気が付いているのが見える
と同時に、頭の中でフロアマップを組み立てる。
記憶とリンクさせながら部屋を思い出した時、急いで事務所内へと走り始めた
「ッわ、……」
「ないこ捕まえたっ」
「…ぇ、…っえ」
予想通り、電気が着いていたあの部屋は社長室だった。
そして今社長室に出入りできるのは、ないこかスペアキーを持つ人物のみ。
それから、今スペアキーを持っているのは俺。
「…もしかして、ずっと社長室おったん?」
「ぁや…っッ、ごぇ゙っ、…」
あれから座り込んでしまったないこを、すぐに社長室へ連れて入った。
ずっとなにかに怯えているというように身体を震わせて俯くないことはまだ一度も目を合わせられていない。
「……だーいじょうぶやから、」
ソファに横向きに座るないこをぎゅっと抱きしめ、ぽんぽんと背中を叩いてあげる。
荒い呼吸を繰り返すないこに少し危機感を覚えながらも、そっと俺の服を掴むその手に安心する
俺らに頼ることを覚えていてくれたのかな、と
どれだけそうしていただろう。
急に静かになった彼の顔を見ようと少し体を離すと、ぴくりとその手が震えた
「…起きてるん?」
「……ん、…っはふ」
「ないこ息しよ、深呼吸せんと」
「ぅんッっ、は…」
離れるのが嫌なのか、俺の服を掴んで離さないないこ。
そのままだと力が入ってしまって上手く呼吸出来ないからと、手を取ってぎゅっと繋ぐ
そのままないこを抱きしめていると、ぽつりぽつりと話し始めた。
ないこが言うには、「変な声が聞こえる」と。
「……声?」
「なッんか、……おれのこと罵ってきて…ぇっ、」
「メンバーのフリして…っやめろって、…ッぅ」
「…お前は抱えすぎやねん、何のためのメンバーや」
「っだって、!……同じもの背負わせるとか絶対出来ないもんッっ」
幻聴だろうが、そこまでして何かに囚われるないこを見たのは初めてだった。
このままでは埒が明かない。
この状態のないこを放っておく訳にもいかず、そのままソファに寝かせる。
すぐに眠ったないこは今にも死んでしまいそうな顔をしていた。
暗い空間に、嫌な声が響く。
お前が悪いって、仕事すら出来てないって
俺を消そうと、殺そうとしてくる
それが嫌で
なのにもしかしたら本当の声かもしれないって思っちゃって
どれが現実なのか分からなくなったせいで人が怖くて
また、ひとりぼっちは嫌で
でも
この場所は嫌いだ
「…ッ…?」
「……え…ぁ、?」
起きた時、目の前にはりうらとまろ、さっきからそばにいてくれたあにきがいた。
なんで増えてんの??
「お、ないこたん起きた」
「ほんとだ、おはよーないくん」
…普通だ
こんなに迷惑かけたのに
お前らのことずっと避けてたのに
「あいつら寝てもうたらしい、既読付かんから会うのはまた明日な」
「あほとけやな」
「初兎ちゃんも大概だけどね」
「……」
夢の中の、気味の悪い顔をしたりうらと今目の前にいるりうらの顔が重なる
りうらはこんな顔しない 俺を嘲笑うようにみたりなんてしない
…でも、今俺が見ているのは、幻覚…?
「ないくん大丈夫?また息上がってるよ」
「ぅッふ、…ぁ゙え…りぅ”ら?」
ほんもの?
「りうらだよ、ないくん。ないくんのことが大好きな、りうら。」
すうっと頭の中の靄が晴れていく
一瞬だけ、変な声も薄くなったような気がする
右を見ればあにきがいて、背中をさすってくれるのは多分まろの手。
その中でも、1番優しい笑顔を見せるあにきが、なんだかすごく安心できて。
「ぅおっ」
「この声、嘘つきッっ、…」
「…せやで、頭の中の声は嘘つきやから、俺の音だけ聞いとき」
そう言って胸に抱き止められる。
どくどくとあにきの心音が聞こえて、他の情報が頭に一つも入ってこなくなる
あったかいな、なんて思う頃には
皆に会うのが怖かったころの 変な声は消え去っていた
Fin.