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夜は再び訪れ、カイトの心はさらに重く沈んでいた。

アイカが無実の村人だったことが判明した今、彼の信頼は大きく揺らいでいた。

彼の占いが混乱を招き、無実の命を奪うことになってしまったのだ。

次の犠牲者が出る前に、正しい決断を下さなければならないというプレッシャーが、カイトの胸に重くのしかかっていた。

「次は誰を占うべきか……」

カイトは再びその問いを自分に投げかけた。

自分の占い結果が逆に出る以上、慎重に行動しなければならない。

しかし、どの参加者も一見無実のように見え、人狼を特定するのはますます困難になっていた。

カイトの頭には、昨晩の処刑の光景がフラッシュバックし、彼の心はさらに揺らいでいった。


一晩中悩んだ末、カイトは一つの決断に達した。

「リョウを再び占おう」。

彼が人狼である可能性は低いと信じていたが、確信が持てなかった。

再度彼を占い、もし結果が「人狼」と表示されたら、やはり彼が無実であると考えるべきだ。

夜の静寂の中、カイトはリョウを占った。

結果は再び「人狼」。

彼が村人である可能性が高いという確信が、カイトの中でさらに強まった。


翌朝、スピーカーから冷酷な声が響き渡る。

「次の犠牲者は……ミカ。」

カイトは目を見開いた。

ミカは物静かで、あまり目立たない存在だったが、彼女もまた村人の一員であり、冷静に議論を進めていた。それが人狼にとって脅威だったのかもしれない。

だが、カイトにとってはさらなる混乱をもたらすだけだった。

「なぜミカが……」

カイトのつぶやきに応じるように、リョウが口を開いた。

「ミカがいなくなったことで、残された人数も減った。僕たちは誰が人狼なのか、今すぐに見極めなければならない。カイト、昨夜は誰を占ったんだ?」

「リョウ……君を再び占った。そして結果は『人狼』だった。だから、君が村人だと信じてる。」

リョウは少し驚いた様子を見せたが、すぐに冷静な表情に戻った。

「そうか。ならば僕を信じてくれ。そして、僕たちは協力してこの状況を乗り越えなければならない。」

カイトは頷き、他の参加者たちの顔を見回した。

残された村人たちは皆、疲弊し、不安に苛まれている。

誰が人狼なのか、その答えを見つけることができなければ、全滅してしまうだろう。

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