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ーー見つかった。
まずい。早く、早く2人を外に出さないと。
こんな所に居ることになったら……
「私みたく」なるから…。
「あ!祖国様!待ってください!」
「おい◯□!!祖国様追うぞ!」
……このまま2人が私についてきてくれたら良いのだけれど。
「△◯さん!外見えましたよ!」
「祖国様…!ありがとうございますッ!!」
……ごめん、そうじゃないんだ。
私はここに残らなければ行けないんだ。
………ほら、君達は外にいるけれど、私は「施設」の中。
ゆっくり鉄の扉が閉まるのが、見えるでしょう?
「祖国様っ!外来てくださいよ!」
「外に出るのは久しぶりでしょう?ドアが閉まる前に!ほら!」
糠喜びさせてごめんね。
私はそっちには行けないんだ。
もう、中に戻るね。
ここまで来てくれてありがとう。
「……………ちょっと…祖国様?なんで戻るんですか?ねぇ…このドア閉まったら開かないんですよ?こっちに戻ってきてくださいよ」
「◯□…まずいぞこれ…もう少しすると扉完全に閉まるぞ…」
「…………ッ分かってますよ!でもここで私たちが戻ったところで、出来ることがもう無いし……」
「「………………………」」
あーあ…二人とも、泣いちゃったよ…
「ーーさんッッ戻ってきてくださいッ!!」
「お願いしますッッーーさんッッーーさんッ」
泣かせる気はなかったのだけど。
まぁいいや。戻ったところでデメリットが付く。
もう一回、寝よう…………
朝日を見ながら、ある日の出来事を思い出す。
………△◯と◯□の顔、もう少し見ておけばよかったな。
結局私と2人の関係性は分からなかったけど。
とにかく、2人が私みたくならなくてよかった、ね。
ー裏話ー
◯□と△◯が日本を追いかけなかった理由
作中にでてきた鉄の扉。
あの扉、実は外から入ってきた侵入者を警報で知らせる仕組みになっていました。
なので、◯□と△◯が中に戻ったところで警報がなってしまうので、詰み。
逆に日本が外へ出たとしても、「良くないこと」が待っているので、詰み。
お互い必ずデメリットが付いてしまうので、日本は施設の中へ戻ることを選んだようです。
コメント
5件
祖国様ぁ!!!
鉄の扉が閉まる瞬間、タイミングを計るように二人が泣き出すところで胸がぎゅっとなりました。自分は「そっち」に行けないと分かっていながら、彼らだけは「私みたく」ならないように動いた選択。裏話で“どちらにせよ詰み”と知って、なおさら切なさが増しました。静かな朝日の中の回想が、とても沁みます。素敵なエピソードをありがとうございます🤍