月夜星下の鳴く頃に

異世界の辺境で、自分の発明品である魔法具(マジックアイテム)を使ってのんびり暮らす主人公がいたが、ある日その発明品の存在を知る領主の息子に拉致されてしまう。領主は息子の婚約者と婚約しているにも関わらず、別の女性と結婚するように迫ってきた。しかし、それを断ったところ逆上した婚約者は領主を殺害し、復讐のために毒殺しようとする。そこで主人公は自分の開発した魔法具を使い、毒を無力化し領主を治療することに成功した。だが領主が目覚めた後、「自分がいなければ死んでいたかもしれない」という恐怖から領主は主人公に何度も脅しをかけるようになり、最終的には脅迫されるようになる。そうしてついに追い詰められた主人公は逃げ出して行方をくらましてしまう。さらに貴族たちや王族たちが自分を血眼になって探していることを知った主人公はある国から逃げるために国外逃亡の旅路へと出る。しかし、旅先で突然謎の嵐に見舞われてしまう。主人公はこの天候を見て、前世の知識と物語を思い出したことで、ある決断をする。それは自分一人ではなく誰かをも守るために自ら死地に赴くというものだった！こうして主人公はその命を懸けて多くの苦難を乗り越えていく…  『転生したら攻略難易度ルナティックの世界でした』 - 第1話 - ッは今、危機に直面していた。 - ん？あれって雷雨雲？  今気づいたけど天気が悪いな…さっきまで快晴だったはずだよな…？  『雨降る前にさっさと帰りたいんだけどなぁ～…』  《雷雨》  天気の悪い日、または雷鳴の音を聞いた場合、何かが起こる前触れだと思われることが多い。 主人公はこの日、雨が降る前に帰ろうとしていたのに空模様を見て帰ることを決めたのである。そう、これはただの偶然であったのだ……！！ 主人公が帰路につき、もうすぐ家が見えるというところ、目の前に大きな馬車があったことに気づく  『えっ…嘘でしょ！？こんな所で事故とかやめてよ！！』そう思った瞬間！突然激しい光と共に轟音を鳴らしながら、巨大な落雷が発生する。主人公の近くに落ちた閃光が眩しかったのは一瞬の出来事であったため主人公はすぐに落雷の正体を確認することは叶わなかった。そして主人公はそのまま意識を失い、そのまま目覚めることはなかった……  ～～～～～～～～～～～～～～～～～