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ある世界の人類史に、その人物は現れた。その男は人類史において様々な戦いで勝ち続けるという功績を残していた。だが、同時に、彼は常に敗者であった。どれだけ勝っても負けても、どんなに大勝しても、どんなに惨敗しようとも、最終的に全てを失ってしまうのだ。やがて、男の戦い方は狂気的とさえ言えるほどの、まるで何かに取り憑かれているかのような物へと変化していった。(ここで言う「取り憑かれる」というのは、人格や理性といった物が損なわれた状態ではなく、むしろ逆である)そんな男に転機が訪れる……いや、転落か?兎にも角にも、男はついに致命的なミスを起こしてしまったのだ。それは…… ・男を英雄として崇める宗教組織を設立してしまったこと。 (この時に男が語った理想とは、自身が敗北したことによって得た称号を自らの手で否定しない世界を作ることだったのだ!) しかし、これはまだいい。問題なのは、この男はそれを主導したことだ。つまり男は自ら進んで、神を名乗る存在から力を授かったのだ!そして男は、自身の築き上げてきた栄光を全て捨て去ってしまった。栄光の全てをかなぐり捨てた男は、もはや栄誉も、称賛も、何もかもを捨ててしまった男の行動はまさしく狂信者と呼ぶに相応しい物だった。だからこそ、人々は彼を異端者として恐れたのである