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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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⚠️注意⚠️

この物語は、特定の国を批判する、戦争賛美などの意図はありません。


※BL要素️⭕️

※死ネタ注意

※匂わせ?あり

※🇺🇸×🇯🇵、🇯🇵×🇺🇸

これらがいい方は本編へ↓







俺には、好きな子がいる。

その子はいっつもふわふわしていて、神出鬼没。

いわゆる不思議ちゃんってやつだ。

その子の名前は日本。男だ。

なのにすっごい可愛い。

日本は高校生で、俺の1年下。後輩って訳だ。

恋をしたのは、日本の入学式。

日本を見て、一目惚れした。

そこから猛烈にアタックして、1年かけてやっと付き合えた。

そこから色々な知らなかった性格や仕草が見えてきて、嬉しくなった。

思ったのは、日本はわたがしみたいだなってこと。

いつも俺をからかって照れさせるし、喋り方もふわふわしてるし、 キスしてる時も、愛し合っている時も、甘いし。

それに、日本はわたがしが大好きだから。

これから、こんな風に段々とお互いのことが分かっていくんだろうなって




そう、





思ってたのに。



🇯🇵「……ゴホッゴホッ!」



🇺🇸「…どうして、言ってくれなかったんだ…」



日本は、病院のベッドで寝かされていた。

今にも死にそうな日本は、辛い顔をしながらも、笑顔を俺に向けて、言葉を紡いだ。



🇯🇵「…えへへ……ごめんね、心配…させたく、なく、、て…ゴホッゴホッ!」



日本の真っ白な手が、赤く染まった。

もう、終わりは近いようだ。

俺は、日本の言葉を黙って最後まで聞いていた。



🇯🇵「…アメ、リカさんが、…僕と、付き合ってくれたの…嬉しか、ったよ…」



🇯🇵「…はーッ、…最初は、本気、じゃ、なかったの。…もうすぐ死ぬ、から味わっと、こうって」



🇯🇵「…ぅ、ゲホッゲホッ!!…で、もっ、触れて、行くうちに……はッ、…好きに、なっちゃって…、本気に、なっちゃって…!」



🇯🇵「……アメッ、アメリカっ、さんとッ離れたく、ない、よ…! 」



喋って行くうちに、段々と笑顔が悲しい顔に変わっていく日本。

彼も人間だ。悲しいものは悲しいのだろう。

俺も、ボロボロ大粒の涙を流している。



🇯🇵「…ぁ、ァメリカ、さん、ぼく…アメリカ、…さんのっ、えがお、すき…なの。」



🇯🇵「だからッ…さいごに、みせて、ほしぃ…な」



精一杯の笑顔で、日本は最後のお願いをした。



🇺🇸「 !…あぁ、いくらでもッ……」



俺は泣きながら、日本に最高の笑顔を見せた。



🇯🇵「……わ、アメ、リカさん、きょう……も、

かわいい、」



🇺🇸「……はは、こんな時までお前は…」



日本はどんなときも、からかうことを忘れないようだ。



🇯🇵「……て…、にぎっ、てくれて……ありがッ……とッ…」



🇯🇵「………あめ、りかさん……だい、すき……」



🇺🇸「!!!………に、ほん…」



その言葉を最後に、日本は息を引き取った。











窓から光が入る。

今日は晴れの日。


🇺🇸「ん…」


仕事のため朝早く起きたアメリカは、頬につたう涙に驚いていた。


🇺🇸「…あれ、もう乗り越えられたと思ったんだけどな…まだだったか。」


独り言を零し、アメリカは下へ降りご飯を食べた。

その後、スーツに着替え日本の仏壇の前で手を合わせる。

これは日本から学んだものだ。

それを終え、わたがしと一緒に写っている日本の写真に向かって一言。


🇺🇸「…行ってきます、日本。」


すると、聞き覚えのある声が返ってきた。

ふわふわしている、あの声。


「行ってらっしゃい、アメリカさん。」


アメリカは咄嗟に振り向くが、誰もいない。

気のせいか幻聴か日本か分からないが、愛している人から声を貰ったことで、アメリカは上機嫌になった。


🇺🇸「…よし、今日も頑張るか。」


アメリカは玄関から外に向かって歩き出した。

朝の太陽が、前から照らしていた。



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