翌日、あべちゃんからLINEが届いた。
阿部亮平『照から聞いたんだけど昨日家まで送ってくれたんだよね?
酔ってたから全然覚えてなくて、迷惑かけちゃってたらごめん。送ってくれてありがとう!』
目黒)そっか、酔ってたし全然覚えてないんだ…、期待しちゃった自分が恥ずかしい、、
がっかりしながら収録場所へ向かう。
周りにバレないように帽子を深く被りサングラスをしてマスクをつける。
人通りの多いビル街を俯きながら早足で過ぎ去る。
??)あの、やめてください、!
大きな声がして思わず顔を上げると、帽子を被った若い男の人が道の隅の方で女性3人に取り囲まれていた。
普段ならここで見ないふりをして通り過ぎるけど、今回は違った。
女性)写真撮ってください!大ファンなんですっ!
阿部)だから、写真はダメなんですっ、!
目黒)(阿部ちゃんじゃん…)
女性)お願い!写真だけで良いからっ!グイッ(腕掴
阿部)いたっ、…
腕を強く掴まれた拍子に阿部ちゃんがよろけて地面に倒れ込む。
目黒)っ…!
ガシッ
女性)きゃ…、
目黒)あの、嫌がってるんで、やめてあげてください。
顔がバレないように俯いて声の調子を変えて脅すように呟く。
女性)ひっ…、
向こうも俺の気迫に圧倒されたのか、ビクッと顔を歪めて一歩引いた。
それから、他の2人に何か呟いて人混みの中に足早に去っていった。
俺も騒ぎにならない内にと阿部ちゃんの腕を引っ張って立たせ、女性たちとは反対方向の人混みに消えた。
収録場所に着くとまだ楽屋には康二くんとふっかさんしかいなかった。
向井)おう、めめ!
深澤)今日は遅かったじゃん、
目黒)そういうふっかさんは今日早いですね。
向井)ちゃうねん。ふっかさん今日時間まちがえて2時間前には楽屋ついてたんやって。
ニヤニヤしているふっかさんの横から康二くんがしかめっ面で口を開く。
深澤)言うなよ…、このまま行けばかっこいい先輩だったのにっ、!
向井)日頃の行いがあるから無理やわ。
深澤)うっせーよ、
そんなことを話していると、佐久間くんと舘様も到着してみんなで衣装に着替えながらお互いのことを話していた。
がちゃっ!
阿部)聞いて、聞いて!
ちょうど着替え終わった辺りで勢いよく扉が開いて、慌てふためいた様子の阿部ちゃんが入ってきた。
向井)おう、阿部ちゃん。どうしたん?
渡辺)なんかずっと阿部ちゃんがうるさいんだよぉ、
後から入ってきたしょっぴーがいかにもうるさそうに顔をしかめた。
阿部)なんか今日、徒歩でテレビ局向かってたんだけど変な人に絡まれちゃってさ、
阿部)それで困ってたんだけどそこでね、助けてくれた人がいたの!
阿部)その人俺を助けてくれてすぐどっか行っちゃったから顔が見えなくてさ、
待って…、これ俺のこと…?
阿部)でも、その人すっごくかっこよかった。
佐久間)へぇ、優しい人だねぇ
宮舘)なんかシンデレラみたいだね。
阿部)シンデレラ?
館さんが隣から口を挟む。
宮舘)すっごくかっこよかったんでしょ?
阿部)うん。背が高くてスタイルもめっちゃ良かった。
阿部ちゃんが周りを見回して、
阿部)ちょうど…、めめぐらいかな、?
びくっ、!
向井)結構高いやん。
目黒)あはは…、
深澤)阿部ちゃんもしかしてときめいちゃった?
阿部)…かもしれない。
佐久間)まじか笑
深澤)いいなぁ、俺もそんな小説みたいな恋したいよ、
渡辺)お前には無理だよ
深澤)はぁ!?
目黒)…
言いたいけど、言えない。
阿部ちゃんが嬉々としている空気を壊したくなかったし、
何より阿部ちゃんにそんな自己主張の強い人だと思われたくなかった。
これじゃあ、まるで俺がシンデレラじゃん…(悲
つづく…
深夜投稿…
コメント
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めめ🖤頑張れ🏁あべちゃんは天然なんだから、、グイグイ行かないと