テラーノベル
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初投稿です!
※一次創作なので実在する人物とは一切関係ありません
冬馬side
「はぁ」
疲れきった体でソファに座る。
ゆっくり沈み込んでいく感覚が心地よくて、首から上を背もたれに沈めた。
視界の端には洗っていない食器が見えるけど、今日はそれをする気力はなさそうだ。
力が抜けた腕でスマホを取ってスケジュールアプリを確認する。
今日は蓮が帰ってくるまで3時間ほどある。
数週間読めていなかった漫画を読むことにしよう、そう思って電気書籍アプリを開く。
連載されている少年漫画の新話を読み終え、アプリのホームに戻る。
まだ時間があるのを確認し、画面を適当にスクロールする。
目に止まった漫画の表紙には抱き合う男2人。
タイトルからしても明らかにそっち系…その、オトナの。
思わず目を逸らしてしまう。
適当に選んだ漫画を開くと広告が表示された。
“お悩み相談AI”その横に出てきたインストールという文字に勝手に指が近づいていく。
我に返ったときには自分の悩みを打ち込んでしまっていた。
はたと気づいて顔が熱くなる。
打った文字を消そうとして、ふと考える。
誰にも見られないんだよな、このまま悩むくらいなら相談してみた方がいいんじゃないか、と。
でもAIにこんな下世話な話するなんてどうなんだ。
そんなことがぐるぐると頭を駆け巡る。
悩んだ末、送信ボタンを押した。
AIに悩み相談する、それだけなのになんだか疲労感がすごい。
“メッセージを生成しています”業務的なはずのその文字を見るだけで、なんだかドキドキしてしまう。
嫌われてるはずはない。
よく手を繋ぐし、ハグもキスもする。
でも、それ以上がない。
俺には魅力がないんだろうか。
思ったより待ち時間が長くて暗い事ばかり考えてしまう。
頭を切り替えようと、自分の送信したメッセージを確認してみる。
『19の男なんだけど付き合って4年目の彼氏が手を出してくれない。どうしたらいい?俺から手を出すべき?正直自分はタチだと思ってる。』
やっぱり恥ずかしくて仕方ない。
頭に浮かんだ蓮の顔で余計に恥ずかしくなってクッションに顔を埋める。
顔の熱を冷ましたあと、やっとスマホの画面を確認する。
『3年も付き合っていて、もう19歳なのに大好きな恋人に手を出してもらえないのは辛いよね。2人の馴れ初めとか関係とか、詳しく教えてもらえたらアドバイスするよ。』
その文を読んですぐ俺は蓮との関係をなるべく正確に、事細かに書き始めた。
中学2年で知り合って、告白されて、同じ高校に進学。
卒業後、俺は進学、蓮は就職し同棲を始めて今に至る。
デートのことや初めて手を繋いだ時のことなど、誰にも話したことのなかったことも思い出す限り綴った。
少し惚気じみてしまったけど、まぁいいか。返答を待っていると
「冬馬~?なにしてんの~?」
と聞き慣れた声が後ろから聞こえてきた。
慌てて時計を見ると帰ってくる予定だった時間をとうに過ぎていた。
「み、見た?今、画面」
「え?見てないけど、何してたの?」
「いや、なんでも!忘れて!そうだ、お風呂湧いてるんだった!俺入ってくるから!」
慌てて風呂場に走った。
シャワーを浴びて顔を冷やす。
スマホを置いてきてしまったことに気づいたのはシャンプーを終え、湯船に浸かっているときだった。
コメント
1件
うわ、初投稿お疲れさま!「疲れた体でソファに沈む」って描写、めっちゃリアルだし共感できるわ。AIに悩み相談しようとして照れる冬馬くん、ちょっとかわいいじゃん。このドキドキ感、続きがすごく気になるわ。頑張ってるから無理せず更新してね!