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「視聴覚室の既読」、第3話めちゃくちゃ引き込まれました……!「あおい」という名前のスマホが出てきた瞬間のぞわっと感、そして「やっと来た」の笑顔の切り替わりが本当に怖くて。真白が最後に送ろうとしてた相手が「あなた」って、そこで更に追い打ちかけてくる新着メッセージも巧いです。最後の「後ろを見て」で締める構成、鮮やかでした。続きが気になって仕方ないです!
放課後になるまでの時間が、信じられないほど長く感じた。
行かない方がいいと分かっていた。けれど、ここまで来て無視する方がもっと怖かった。私はあおいと一緒に旧校舎へ向かった。
廊下は暗く、使われていない教室のドアが並んでいた。いちばん奥の視聴覚室だけが、少しだけ開いている。
私はドアに手をかけた。
中には誰もいなかった。
古い机、白いスクリーン、止まったままの時計。空気が重く、足音だけがやけに響く。
そのとき、教卓の上で何かが光った。
スマホだった。
画面には、見覚えのあるトーク画面が開かれていた。送信者の名前は真白。
でも、そのスマホは真白のものではなかった。
持ち主の名前を見て、私は息を止めた。
あおい
「どういうこと……」
振り返ると、後ろに立っていたあおいが、静かに笑った。
その顔は、いつもの優しいあおいじゃなかった。
「やっと来た」
頭の中が真っ白になった。
あおいは小さく息をついて、机に手を置いた。
「真白が最後にメッセージ送ろうとしてた相手、誰だと思う?」
私は答えられなかった。
あおいは私を見たまま、ゆっくりと言った。
「あなたにだよ」
その瞬間、私のスマホが震えた。
真白からの新着メッセージだった。
まだ、間に合う。後ろを見て。
私は反射的に振り向いた。
閉まっていたはずのドアの前に、制服姿の女の子が立っていた。
青白い顔。
長い髪。
そして、見覚えのある笑い方。
真白だった。
次の瞬間、あおいの悲鳴が旧校舎に響いた。