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【水縹と紫苑の行く末】
nk×■■ 死ネタ含む
気がつくと、知らない場所に立っていた。
椅子が何十脚も置かれた広い部屋。一番前には祭壇。周りにはたくさんの花。
そこでは、黒い服を着た人達が祭壇の前に集まっている。泣いてる人もちらほらいた。
祭壇の中央に置かれた写真には、自分の顔が写っていた。
……あぁ、これは、
俺の葬式か。
父、母、兄弟、友人。
見知った顔が何人もいる。
その中でも目についたのは、同級生の4人。
ぶるーく、シャークん、きんとき、きりやん。
みんな目を真っ赤に泣き腫らしていた。
あたりを見回すと、少し離れた場所にスマイルの姿があった。
彼は、椅子に座って動かない。
呆然と、俺の遺影を見つめていた。
良かった
スマイルが生きていて。
何の変哲もない休日
スマイルと町中を歩いているときのことだった。
交差点で、信号待ちをしていた。
すると、明らかにスピードが早いトラックがこちらに向かって走ってきている。
このままでは二人とも轢かれてしまう。多分、命は助からない。
「危ないっ!!」
俺は咄嗟にスマイルを歩道の奥へ突き飛ばした。
その直後、体に強い衝撃が走り、意識を失った。