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及川徹×彼女チャンの体調不良
今は終業式中。話すことがだーいすきな我が校の校長の長話の最中。普段なら少しくらい話を聞いている。(意外と面白い)だけど、今日はだめ。話が入ってこない。というか、なんというか動悸がする。少しづつ視界が狭くなる。あ、これヤバいやつかも、と思った時には体が傾いていて、
『危ない!』
後ろから徹の声がして、体ごと徹の方に引き寄せられた。周りがザワザワしている。
「あ、、、」
この場を止めてしまっている。早く動かなくてはと思っても、足に力が入らず動けなくて、完全に身を徹に委ねてしまっている。
『及川、そのまま保健室に運んでもらってもいいか?』
担任の先生がきた。どうやら今、保健の先生が不在なんだそうだ。
『はい、もちろんです。そのつもりでした』
私は、徹に抱えられ、保健室まで連れられた。
『っと、とうちゃーく!』
私は奥側のベッドに横にされた。
『○○貧血だよねー?ならとりあえずー、足高くしなきゃだね』
さすがバレー部主将、仕事ができる。テキパキと動いている。
「徹、ごめんね、ありがとう」
『え!?なんで○○が謝るの?体調悪かったんでしょ?』
「んーん、こうやって迷惑かけて」
『迷惑じゃないから!それより、貧血以外にキツいのない?』
「やっぱり分かるんだ」
『まあね、○○の事は誰よりもわかってるつもりだよ?ほら、素直に言いなよー??』
こういう時、徹はめちゃくちゃ甘やかしてくれる。私も、徹に壁を作らずにいれる。
「んー、お腹痛い」
『あ、薬効かない系?』
「うん、」
『うわ、それはつらいねー』
とりあえず、温めよう、と徹がきていたブレザーを布団の上からお腹辺りにかけてくれる。
『はー、つらいね、、』
見てるこっちが辛そうなくらい、徹が苦しい顔をしている。
『寝れそう?たぶん、こういうのって寝た方が楽になると、思う。から、』
「徹がとんとんしてくれたら、ねれるかも。」
『はーー、うちの○○可愛すぎ🤦♂️なになに?トントンして欲しいの?もちろんしてあげるよ?可愛い彼女チャンのためだからねーー』
徹のとんとんは、優しくて、手は大きくて安心して直ぐに眠ることが出来た。
[完]