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episode.3 「会ってみたい」

テーマ:「望みの芽」・「現実の憧れ」

start



「今度さ、リア友と集まるんだ。そこで、ゲームの話してくる。」

ゆあんのメッセージ。

その言葉を見た瞬間。胸の奥で何かが疼いた。

“リアル”という二文字が、私たちの間に線を引いたように感じた。


「楽しそうだね」

そう打ち込んで、送ボタンを押すまでに三回くらい指が止まった。

その一言が、どうしてこんなに苦しいんだろう。



ーーもし、私たちが会ったら、どんな感じになるんだろう。

ふと、そんな考えが浮かんで、すぐに消した。

顔も声も知らない。

でも、彼が笑うときの間、打ち込む文字の癖、全部知っている気がする。


DMの向こうの光が、やけに柔らかく感じた夜だった。



しばらくして、ゆあんからメッセージが届いた

『いつかさ、実際に会ったら面白そうだね』



心臓が跳ねた。

たった一行なのに、世界が少し変わって見えた。



「うん、そうだね」とだけ返す。

他の言葉が浮かばなかった。



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