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約2ヶ月後

3人は入院生活を終え新一の家に全員を集めた、快斗ももちろん

新一の部屋に全員が集まると有希子さんは人数分のお茶を用意して直ぐに部屋から居なくなった

水華)…私が今から話すのは別れる覚悟です

今から私が話すのは…性行為の拒絶に対してだ

全員は黙って聞いていたが私は黙々と話し続ける

私に子供が出来たら同じ事をしてしまいそう…と、しない事が分かっていてもどうしても怖く続きができない…と

出されてなくとも途中でやめても怖く中をかき乱しピル飲み、必ず検査薬を使っていると…

全員はそれを聞き新一が最初に口を開いた「知ってた」と

驚き目を見開いたがふと思った「そうか…新一なら…いや、全員薄々気づいていたんだ…だからあえて触れなかったんだ」と

そのことに気づくと一気に後悔の波が押し寄せてきた「なぜ頼らなかったのか」「他よればもっとマシになったのでは…」と

自分を内心責め続けると零が謝ってきた「気づいてたけど僕達から言うのは違うと思ってたんだ…そこまで思い悩んでるんだったら踏み込めばよかった…」と

互いに気持ちがすれ違っていた…と、気付けば涙が一気に溢れてきた

「もっと頼ればよかった…」「信じて話せばよかった…」と、泣きながら呟けば零は優しく抱き締めてくれた

零)水華…1人で抱え込ませてごめん、辛い思いをさせて本当にごめん……もう自分のこと責めなくていいよ、本当にごめん

水華)ご、ごめんなしゃい”グスッ…ごめんなしゃいぃグスッ

零)いいよ、謝らないで…







零サイド)

約1時間後

水華)スゥ…スゥ…グスッ…

零)すっかり寝たなぁ

水華は暫くギャン泣きしたあと俺の膝で寝たがベッドに下ろして寝かせた

零)水華…ここまで思い詰めてたんだね…

新一)うん…心做しか表情が暗かったけど…ここまで酷かったのは…

零)…起きたら……1回だけ、やってみる…?

秀一)それもそうだな…ここまで思い詰めてこの先辛くさせるのも良くないし…1回だけ……最後までやって見るか

全員はその後一言も喋ることもなくいそいそと部屋から出た







リビング

工藤くん以外の僕達は工藤くんの家のリビングで少しだけ気持ちの整理をしていた時工藤くんのお母さんが「もう話し合いは終わった?」と優しく声を掛けてくれた

零)話は…聞きました、相当思い詰めていたのかほとんど泣いて今は眠ってます

有希子)そう…話し合いが出来たのは良かったわ

工藤くんのお母さんはコーヒーを淹れ僕たちの前にそっと置いてくれた

有希子)あなた達は多分お互いのことを大切にし過ぎて踏み込めてないのね〜

ふとそう呟いた

零)そう…かもしれませんね、互いのプライバシーを守る為に上手く踏み込めないんです

有希子)私もそうだったわよ、優作さんとの子供…新一が上手くできない時私は全て「自分のせい」にしてたわ、優作さんがもしかしたらあったかもしれないのに、全て自分のせいにしたわ

工藤くんのお母さんは椅子に座りコーヒーを飲みながら呟くように話し始めた

有希子)病院に行ったら結局は私の出来にくい体質だったわ、でも行ってよかったって思えたわ、話すのには本当に苦労したわ、話したら離婚されるかも…って思ったわ、上手く切り出せなかったわ、怖くて…でも、話さなきゃいけない…って、ずーっと思ったわ思い詰めた結果体を崩して優作さんに全てバレたわ「なにか隠してるだろ」って言われてね…渋々話したら何回も謝ってきたわ「ごめん」「申し訳ない」ずっと、ずーっと…

その話を聞けばもっと踏み込めばよかった…と

改めて後悔した

俺達は恋人だが…でも、互いを大切にしてるから踏み込むのは大切だ…と思った

そして話を聞いたあと、俺たちは再度強く決意をした

「最後まで」やろうと、怖くないよう…心配させぬよう、あんな怖い思いを二度とさせぬよ…埋めるように、包むように…傷を縫い合わせるよう…辛くないよう……

私の周りには面倒臭い人達しか居ません

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