コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
Character
👓…コナン
💊…哀ちゃん
💝…歩美ちゃん
🗒…光彦
🫃…元太
🚬…小五郎のおっちゃん
💝「よし……今だ!」
歩美の小声が、作戦開始の合図だった。
探偵事務所のソファには、小五郎のおっちゃんがいつものように豪快に寝そべっている。いびき付きで。
🚬「ぶごー……くぅ……zzz……」
🗒「うわ、すごい音……」
🫃「寝てる間に地震来ても気づかないんじゃないか?」
元太と光彦が顔をしかめながらも、ソファの周りに集まる。オレ――コナンは、その様子をジト目で見ていた。
👓「……お前ら、ほんっとにやる気なのかよ」
💝「当然でしょ? いつも昼間っからダラダラ寝てばっかりなんだから、ちょっとぐらいお返ししなきゃ!」
歩美がふふんと胸を張る。その隣で、灰原が呆れたように言う。
💊「仕返しって……別に寝るのは自由でしょうに」
🗒「灰原さん、ここは“いたずら”って言っても、かわいいやつですよ。ええと、例えば……」
光彦がそっと出したのは――油性ペン。
👓「うわっ!ガチじゃねーか!」
慌てて止めるオレをよそに、少年探偵団の3人はやる気満々だった。
🫃「おっちゃんのほっぺに、猫のヒゲ描こうぜ!」
🗒「それとも『迷探偵』って書くとか!」
👓「それ絶対怒るやつ……!」
そう言ってる間に、元太が手を伸ばしてペンを――
🚬「んがっ……んぅ……」
💝「ひゃっ! 動いた!」
ピクッと動いたおっちゃんの顔に、全員が固まる。
💝「……寝てる?」
🗒「……たぶん」
🫃「……今のうち!」
緊張感とわくわくが入り混じった空気の中、ふいに背後からぼそりと声がした。
💊「……まったく、何してるのよ」
🫃「うわっ、灰原!びっくりした!」
💊「もうびっくりしすぎて、目が覚めちゃったじゃないの」
と言いつつ、彼女もなんだかんだで輪に加わる。
💝「ねぇ、コナンくん。そろそろ“くすぐり”いってみる?」
👓「やめとけ、マジで地獄を見るぞ……!」
そのとき――
🚬「……んん? なんだ、うるせぇなぁ……誰だ騒いでんのは……」
おっちゃんが目を開ける。
🫃「やばっ!逃げろ!」
💝「解散っ!」
少年探偵団は散り散りに飛び出していく。
残ったのは――コナンと灰原。
🚬「……おいコナン、今のガキども……お前の仲間か?」
👓「知らねーな、オレは巻き込まれただけだし」
🚬「ふん……なんか頬がムズムズするような……?」
灰原が横を向いて、そっと笑った。
👓「……何も描かれてないといいけどね。『迷探偵』とか」
🚬「やめてくれ、マジで俺の命がもたねぇ……」
そんな他愛もない午後の一幕。
今日も探偵事務所は、のんびり平和です。