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嫌いだった人 第一話、よろしくお願いします。
俺たちはエンジニアで、いつだって相手様の意見を聞かなければならない。そして、俺はエンジニアでは少し珍しい”ペア売り”というのをしている、その相手は
🔫「葛葉先輩、契約取ってきました。」
今回、コイツに交渉を頼んだのだが回数も多くなくてゴネることもなく、交渉が取れた。ゴネるということは、文句をいうこと。つまり、コイツは俺の無茶振りにも文句を言わずに交渉を完璧にこなした。ということだ。
この文面を見てもらったら分かる通り、俺はコイツがかなり嫌いだ。だけど上司の前ではニコニコする。それがエンジニア界における正しい生き方だと思っている
🎲「報告したら事務作業に戻れよ」
🔫「事務作業終わらせているので、定時に帰りますね。お疲れ様でした。先輩。」
今日、コイツは交渉に行ったので事務作業をやる時間はなかったはずなのに、ファイルを見ると完璧にこなしていた。文句言いたいのに、完璧だから言えねぇ…。
少し休憩を取ろうとしたところで、アイツとどうしてペア売りになったのかを思い出してみようと思う。
アイツと俺が交渉を成功したので俺たちのチームは目標を達成した。アイツは今回率先して前に出てくれていたので助かった。
🔫「あ、先輩、上司から呼ばれてましたよ。」
と言われるとついさっき買ったばかりのいちごミルクを飲み干して、急いで上司のところへと向かった。
🎲 「は…ペア売り? 」
ペア売りとは、いついかなる時も一緒にいて交渉なども二人で行くことだ。本来ならば、新人教育をするために、若手とベテランが組まされる。だけど、俺たちはベテランでもないし、新人でもない。
問題はそこではなくて、俺のペアっ子…
上司「あなたが一番叶くんの成績は理解しているでしょう。」
🎲 「確かに、叶は成績トップですが…。」
周りの気配りもできて、俺よりも気に入れられて、交渉相手の評判も良くて、資料の分かりやすさなんて言わずもがなだ。
上司「それに、あなたはいいの ? 」
とニヤッと笑った上司が言う。新人の頃にも言われた。『周りはこんなに凄いのにね』と。
上司「叶くんにトップ取られて、お得意さんも取られて、今やあなたはこの会社の歯車ではない 。」
現実を見せられ、なにも答えられなくなる 。確かに俺のお得意さんも、資料の作り方も今や叶のほうが上で誰も俺を頼ってくれなくって。信頼されていた俺が信頼を失うのは、夏から水を奪うくらい辛かった。
そんな自分に嫌気が刺して、叶に八つ当たりして、交渉させて、でも、そんなの関係ない。とは思っていたけれど…。
上司「ちょっとだけのお試しよ。叶くんには私から伝えているわ。」
信頼をとるため、俺はこの”交渉”を受けることにした。
上司「期待してるわね __________。」
🔫「葛葉先輩〜聞きました? ペア売りっていう」
と隣のデスクから聞こえる。普段なら独り言か、と思うのだが、葛葉先輩と言われたので返事はしておいた。
🎲「聞いたぞ、頑張ろうな」
とお世辞を言う。
🔫「僕も、葛葉先輩とだなんて」
いい意味か、悪い意味かは分からなかったが、とりあえずいい意味だろう。
🔫「はい、頑張りましょうね」
という言葉には、エンジニアの全てが入っていた。
んー、とストレッチをし、今日の仕事を終わらせる。やっと終わった深夜2時。残業はただ俺だけ、タイムカードをつけるのを忘れていたので残業代は0だろう。
もう疲れた。寝そう…
🔫「寝ないでください。」
と耳に囁かれた。そこには定時で帰ったはずの叶がいて少しというかかなりびっくりした。
🎲「は…」
と言うと叶は俺の頬を持ち軽く、口を紡いだ。
🎲「は…////、おま…//」
俺が照れながら叶の顔を見ると、叶は微笑んでいた。悪魔みたいなやつだと思っていたが、まさかここまでとは…。俺はもっとビックリするはずが疲れのせいで状況が理解ができなかった。
🔫「先輩の弱味ゲットしたんで、帰りますね」
はぁぁぁぁぁ!?と時差でキレてしまった。
俺のファーストキス、アイツとかふざけるのも…
🎲「いい加減にしろよぉ…」
🔫「先輩、企業さんとこ行きますよ 。」
翌日、彼奴はケロッとしたスマイルで俺を誘ってきた。もう、昨日のことは夢だと思うようにした。
それにしても朝なのにコイツ、やっぱり顔が良くてムカつく…俺はというと昨日の残業でクマが取れていなかった。
🎲「今日の企業さんは?」
というと、タブレットを見せてくれた。
川村さんか…いい人なのは間違えないんだけど、話が長い。とにかく話が長い。雑談だけで最低一時間かかる。
🔫「この人、話長いですよね。」
少し共感もしたが、これから仕事だという時にそういう気持ちではいけないと思って指摘することにした。
🎲「一応常連様だぞ? 話長いのは分かるけど」
と少し本音も漏れた。
🔫「そろそろ行きますよ。」
とタクシーに乗った彼奴。俺もタクシーに乗ると契約さんとの約束の場所へと向かった。
はぁ〜…やっと、交渉成功した。今回手応えが結構合ったのでいい対応してもらえるだろう。そう考えると雑談も割りが合うわけがない。ちゃーんと、一時間自慢話に付き合われた。
タクシー名乗りながらコイツも愚痴る。
🔫「娘が可愛いーだったり、税金が結構かかんのよとか…」
🔫「僕らに解決できなくないですか?」
と、コーヒーを飲みながら言う。少し熱いのかふーふーしている。
🔫「葛葉先輩、顔赤ーい 」
と俺の顔を覗き込んでくる。叶が顔を触ってみると少し冷たくて心地よい。少しバテたのかとな…なんて呟いてみる。
🔫「…。」
🔫「すみません、ひょいっ」
と言って俺の手帳を取ってきてなにかを探している、もちろん奪い返したいが今はそんなことをする余裕などなくて、頭がぼーっとしていた。
🔫「ここの住所に向かってもらえますか ?」
と指を指す。あそこらへんのページは確か…住所が書いてあったっけ。もしかして俺の家に行くのか…? NRとか久しぶりなんて思う。NRとは職場に戻らず、直で家に帰ることだ。
🔫「葛葉先輩、はい。マスク付けてください」
と言いながら付けさせてくれる。あーもう、体調管理気をつけてたのになぁ…と少し敗北した気持ちになった。
家に着くと、俺はパタンと倒れてしまった 。資料やんなくちゃ…報告書も…。
🔫「今日は、作業禁止ですからね。」
と言って、そこらへんの散らかっているのを片付けてくれている。最近仕事ばかりで全然部屋が片付いていなかったのを実感した。
🔫「お粥とか食べれます?ゼリーの方がいいですか?」
🎲「ぜ…りー」
分かりましたと部屋を出て行った。あーこれ結構ヤバめ…まず、着替えなきゃ。と立つと思いっきり倒れて意識が遠のいて行く意識を失う前にアイツの声が聞こえた気がする。でも、もう疲れた…。
目を覚ますと、隣で寝ている彼奴がおはようございますと言ってきた。それよりも状況にツッコミたかった。
🎲「なんで裸なんだよ!!!」
🔫「覚えてないんですか…えっとですね…」
next⇨♡10
初めまして、るいかと申します。初めて書くので大目にみてください。
口調は、切り抜きなどを見て研究していきますので訂正する可能性があります。
-訂正した日-
・R07/03/27