注意書きを読んでからお進み下さい。
わんく
当作品は”nmmn”というグレーゾーンな作品です。検索避け、隠語は勿論のこと、拡散、保存等の行為は一切おやめ下さい。
ご本人様、関係者様には一切の関与はありません。
あくまでも「名前をお借りさせて頂いている」という体で作品をご観覧になってください。
公共の場での閲覧行為は禁止です。
この作品のような”nmmn”は密かに楽しむものとなっております。それをお忘れずに。
何度も言いますが、絶対に以上の事は守ってください。
守れない方は一度注意させてもらい、変わらないなら、心苦しいですが、ブロックor通報させて頂きます。
以上のことを頭の片隅に置き、忘れないようにお願いします。
あと普通に **3000文字**ですので時間がある時に読むのをおすすめします。
長くなりました。それではどうぞ。
紫 × 桃 (の予定)
※桃さん嘔吐表現あり
※桃さん病み病み
※メンバーさん喧嘩なう
暗闇の中、光るアイコンが、液晶から溢れ出す僅かな光が、唯一自身の部屋を照らしている。
時刻は深夜二時を過ぎた頃。俺ら六人はオリ曲についての会議をしていた。
……が、何十曲も出しているのでまぁネタは尽きていくばかりで。他の活動者さんとは違う歌を出そうと思うとそれは過酷なものになる。ただでさえ深夜で頭が余り冴えないというのに、一向に決まらないテーマ。メンバーは分かりやすく苛立ちを積もらせていた。
「いや、このテーマはなしだな。歌詞書いたとて伝わりにくい。」
「でも、これの方が設定とか練りやすくない?」
「うぇぇ、…確かに、わからん人が多いかも……」
「でもこのテーマだと”シクフォニらしさ”があっちのテーマより出せるんじゃない?」
「そもそも両方違うんじゃね。」
「うーん……両方いいと思うけどなぁ……」
案の出し合いから徐々に口論になりかけている。不穏な雰囲気が流れる通話は更に居心地が悪いものとなっていく。そんなとき、唐突に自身の身体を襲う猛烈な吐き気。口元を手で覆い、下を向いた。
「っ………」
「だーかーらー!伝わりにくいだろ??」
「それは書いてみないとわからんやろ。」
「ふ、二人とも落ち着いてぇ……」
「なつくんの言う通りだと思う。そもそも伝わりにくいとか、今更?考察して楽しむ人もいるのにそれは別に大丈夫でしょ。」
「いやいや、いるまちゃんの言うことの方が正しいよ。幾ら考察班に任せたとて、わかんなかったら意味が無い。」
キツくなっていく言葉をBGMに、チャットに「トイレ行く」とだけ残し、マイクをミュートにした。全員口論に集中しているから気づくかは分からん。
ふらつく身体を壁で支えながらずるり、ずるりとトイレへと歩を進めた。足を踏み出すごとに積もっていく吐き気を我慢して、やっとの思いでトイレに入る。
「っ……ぉえ、…____」
胃がひっくり返ったような感覚に襲われ、立つのが困難になる。胃の中にある全ての物を吐き出せば、すっきりはしていないが幾度とマシになった気がする。力が抜ける身体は重力に従い、へにゃりと座り込んだ。
「っはぁ、………はぁ………きもち、…わる…」
生理的な涙で歪む視界が更に気分を悪くしていく。あ、これがちでヤバいやつかも。
メンバーを放っておくのは流石に不味いのでやっとの思いで部屋に帰る。母も姉も入眠中なので助けを求めることは出来ない。メンバーに助けを求めるのは以ての外。心配かけるのは嫌だし、今の状態じゃそんなことも言えるはずがない。メンバーの口論を止めるべく、ドアを開け机に向かって歩き、椅子に座る。イヤホンを付ければいるまの怒鳴り声が耳を満たした。
「ふざけんな……っ!!お前、それは流石に無いわ。俺の事否定してんのと同じだからな………?!」
「いや被害妄想よ。だいたいいるまは深く考えすぎだって。もっと頭柔らかくすれば???」
「ちょ、落ち着いてぇ……」
「らんくん早く帰ってきてよ……」
「トイレ長くないっすかぁ」
え、思ったよりやばいことなってんだけど。というかこの口論止めんのキツくね?立つのもやっとだと言うのに。。。
マイクをオンにし、声を入れる。
「………おーい、これどうなってんの」
「なつが………っ」
「いやいるまのせいじゃん!」
「はぁ?!?!」
「あー、おけ、わかった。
…………二人とも」
他のメンバーも困ってるし、流石に見逃せない。幾らグループのため、リスナーのためでも限度はある。2人を制すため、俺は小さく息を吸った。
「流石にやりすぎ。メンバー困ってるけど?」
普段は使わない低音に、鋭い声。通話内は、一気に静かになった。
「っ………ご、めんなさい……」
「………ごめん、なさい」
「え、あ、えぇっと……大丈夫やで!」
「こ、こさめの片方の肩持ってごめん……」
「それは俺も……ごめんね、……」
驚いたのか、他のメンバーまで萎んでしまっている。申し訳なさが勝つが、仕方ない。ひとつ溜息をついて、先程より優しく声をかけた。
「熱心になることはいいけど、それで他人に迷惑をかけるのは辞めた方がいいね。………まぁ、みんな眠たかったり、疲れたりしてると思うし、一旦解散しよう?確り寝て予定が空いてる日にやればいいと思う。無理やり会議しちゃってごめんね。」
「ぅえ、らんらんは悪くないよ……ありがとう」
「そ、うするか………すまん、お前ら……」
「わか、った。……ごめん、迷惑かけて」
「だ、大丈夫だよぉ、……らんらんありがとう、」
「う、うん!分かった!こさめこそ色々言っちゃったから良くなかったかも、ごめんなさい……」
それから次の会議の日程を決める。そして解散。お通夜状態の通話しつから、どんどん色が減っていく。とうとう画面上に残る色も、ピンクのみになってしまった。
「…………っうぇ……おぇ、……うっ……」
メンバーの揉め事が解決した安堵からか、一気に吐き気が込み上げてきた。俺は急いでそこら辺にあった紙袋と新聞紙で簡易的な嘔吐物処理用の袋を作る。目の前は真っ暗みたいで見にくい。手先も震えて思うように動かない。作れた時にはもう、限界が来てしまった。
「っぉえ……___」
嘔吐物が袋に溜まる。気持ち悪い口の中なんか気にしていられる筈もなく、倒れるように意識を飛ばした。
紫視点
翌日。いつもより早めに起きてしまった身体をベッドから起こし、おはツイする。脳内に流れたのは、昨日のらんの声。鋭くて、冷たくて、痛い声。初めて聞いた、色のない声に流石にビビった。昨日は多分、らんも疲れていて、沸点が低くなっていたのだろう。だからあんなにキレた。俺らも口論してたのは悪いが、何時もは間に入ってぷんぷんと可愛らしく怒る程度だった。いや怖いわうちのリーダー。
昨日はあれから作業を進めようとしていたのに、寝たせいで進められなかったので朝からすることにするオンになっている。
………まさかこいつ、このまま寝落ちしやがった??まぁこいつなら有り得るな。
こいつが変な寝言言わないか確認するため作業室に残り、作業を進めることにした。
「ん…………」
二人しかいない通話室に、らんの声が響いた。だいぶ小さめな声だったので多分マイクから大分離れている。イヤホンもして居ないだろうし、気付いた時の焦る声が楽しみだ。
突然、大きな物音がした。何かが落ちたような、そんな音。寝ぼけすぎてなにかぶつかったのか?とはいえ結構でかい音だったから少々心配だ。その時、らんの弱々しい声がマイク越しに聞こえた。
「っ……きもち、…わる…………ぅっ……」
「………え?」
震える声で、高性能のマイクではないと拾えないような、か細い声。らんは急いで部屋のドアを開け、多分トイレに向かって一直線に走っていった。と思う。
没になった理由
⋯⋯なんかめんどくなった
コメント
2件
二本投稿すごすぎます🙏🏻🩷 毎度ながら言葉のセンスが好きすぎて感動しながら見てます🖐🏻︎︎⟡ 私こういう系書けないから尊敬しかないです...文才ください👏🏻♡ 投稿ありがとうございます💝