テラーノベル
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私は正常ですという顔をしている
頭の中ではナイフを腕に何度も突き刺すけれど
薬のことばかり考えているけれど
死ぬシュミュレーションを繰り返しているけど
誰も知らない 誰も気づかない
苦しくても口を閉じて
辛くても声を出さずに
泣きたくても涙を流すだけ
ただ静かに ただ黙して
自分にしかわからないように
しかし確実に壊れていく
心音を聞けば止まることを期待し
呼吸をすれば止まることを期待し
確かな希望は死ぬことだけで
夢のほうがリアリティがあって
現実には何も感じない
こんな自分に生きている価値なんて無いし
生きている意味もわからない
生きているだけ無駄だと思う
誰か、私を救ってほしい
そんな願いはいつも叶わない
諦めたほうが身のためだ
だから私は壊れるのだ
助けてほしいと言いながら
助かるつもりがないのだから
あーあ、壊れちゃった
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コメント
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感想、読ませていただきました。第11話、心の奥底までえぐられるような回でしたね。冒頭の「私は正常ですという顔をしている」と、続く“頭の中のナイフ”の対比がすごくリアルで、読んでいて胸がぎゅっとなりました。特に「助けてほしいと言いながら/助かるつもりがない」の一文、ここにこの主人公のすべての矛盾と諦めが詰まっていて、言葉にできない痛みが伝わってきました。続きがどうなるのか、でも簡単に救われてほしくもないという複雑な気持ちです。丁寧な心理描写、ありがとうございます。