テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
真っ暗だった。
上下も、距離も、わからない。
闇に閉じ込められた。
❤️「……ちぐ!」
あと の声が響く。
💙「ここ、どこ……?」
ちぐの声は震えている。
まぜが冷静に状況を整理しようとする。
💜「完全に心の深層だ。 あきが自分ごと閉じた。」
ぷりは拳を握る。
💚「俺のせいだ。」
誰も反論できない。
さっきの“さよなら”が、耳に残っている。
足場が崩れる。
黒い鎖が伸びてくる。
まるで「出ていけ」と言わんばかりに。
あとが剣で払う。
❤️「くそ……!」
だが鎖は増え続ける。
ちぐが叫ぶ。
💙「私たち、拒絶されてる……!」
まぜが唇を噛む。
💜「彼女は“救われる価値がない”って思い込んでる。」
それが、この闇の正体。
自己否定。
自分を守るための、強すぎる拒絶。
その中で、ずっと黙っていたのは けち だった。
鎖が足元に絡みつく。
けちは動かない。
ただ、闇の奥を見ている。
🩷「あき。」
小さな声。
誰も気づかないほど小さい。
また鎖が迫る。
ちぐが叫ぶ。
💙「けち、危ない!」
それでも、動かない。
そして——
けちは、初めて大きな声を出した。
🩷「勝手に決めんないで!」
空間が震える。
鎖が一瞬止まる。
全員が驚く。
けちは続ける。
🩷「あきが悪役だとか、嫌われ者だとか!」
声が荒い。
こんなけち、誰も見たことがない。
🩷「私は、一回もそう思ってない。」
闇がざわめく。
🩷「言わなかったのは私。 止めなかったのも私。」
拳を握りしめる。
🩷「でも!」
鎖が砕ける。
🩷「あきがいないと、つまんない。」
沈黙。
黒い空間が揺れる。
けちは叫ぶ。
🩷「強がってるくせに、ほんとはビビってる顔、知ってる!」
鏡がひび割れる。
🩷「一人で抱えないで!勝手に終わらないで!」
遠くで、あきが目を見開く。
その言葉は、まっすぐ届いた。
闇がざわつく。
💛『……うるさい。』
弱い声。
さっきまでの冷たい声じゃない。
けちは前へ進む。
🩷「助けてって言って。」
一歩。
🩷「言ってよ。」
さらに一歩。
🩷「私たちはは、それ聞くために来た。」
黒い影が暴れる。
でも、さっきより弱い。
ちぐが涙を流す。
あとが立ち上がる。
まぜが魔力を広げる。
ぷりが、息を呑む。
闇の中心で。
あきが、唇を震わせる。
💛「……たすけ……」
声にならない。
でも確かに。
その瞬間。
閉じていた空間に、細い光が差した。
まだ救いきれてはいない。
でも、絶望は崩れ始めた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!