テラーノベル
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闇の中心。
あきの震える声が、確かに届いた。
💛「……たすけ……」
その瞬間、空間に細い光が走る。
でも次の瞬間。
闇が激しく暴れ出した。
🩶『言うな!!』
もう一人の“あき”が叫ぶ。
巨大な黒い影が立ち上がる。
自己否定の塊。
🩶「お前は悪役だ! 愛されない! 必要ない!」
空間が崩壊を始める。
あと が前に出る。
❤️「うるさい!」
剣を振り上げる。
❤️「俺は正義ぶってた! でも——お前を嫌いになったことは一度もない!」
光の刃が闇を裂く。
まぜ が続く。
💜「分析ばかりして、動かなかった。 でも今は違う。」
冷静な魔力が広がる。
💜「君は切り捨てる対象じゃない。」
闇が揺らぐ。
ぷり があきの前に立つ。
💚「婚約破棄しても、突き放しても。」
声は真っ直ぐ。
💚「俺はずっと、お前が好きだった。」
空気が震える。
黒い影が悲鳴をあげる。
💚「だから戻ってこい。 今度は逃げない。」
ちぐは涙を拭く。
💙「私はあなたが怖かった。」
正直な声。
💙「でもそれ以上に——」
一歩踏み出す。
💙「あなたと笑ってみたかった。」
闇のひびが広がる。
💙「敵じゃなくて、友達として。」
光が差し込む。
最後に、けち。
🩷「あき。」
短い呼びかけ。
🩷「あきが決めて。」
全員が息を呑む。
🩷&💙「悪役で終わるか。」
一歩近づく。
❤️&💜&💚「俺らと生きるか。」
静寂。
巨大な影があきに絡みつく。
🩶『お前は一人だ!』
あきが目を閉じる。
思い出す。
嫌われた記憶。
孤独。
強がり。
でも——
今は違う。
💛「……一人じゃない。」
その一言で。
闇が止まる。
あきが手を伸ばす。
ちぐがその手を取る。
あと、まぜ、けち、ぷり。
全員の光が重なる。
📣「悪役じゃなくていい。」
あきの瞳から、闇色が消えていく。
巨大な影が叫ぶ。
🩶『それでもお前は——』
💛「それでもいい!」
あきが叫ぶ。
💛「嫌われても!失敗しても! それでも、ここにいる!」
光が爆発する。
闇が砕け散る。
鏡がすべて割れ、灰色の空が晴れる。
気づけば、元の中庭。
朝日が差している。
あきは、ちぐの手を握ったまま立っていた。
沈黙。
そして。
ぷりが小さく笑う。
💚「……おかえり。」
あとが息を吐く。
まぜが穏やかに微笑む。
けちは照れくさそうに目を逸らす。
あきは、ゆっくり口を開く。
💛「……ただいま。」
涙が、こぼれた。
でもそれは——
もう闇の涙じゃない。
物語は、書き換えられた。
悪役令嬢は、悪役で終わらなかった。
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