・この物語には、暴言や暴力、自責など、適切ではない表現が含まれる可能性があります。
・この物語は、一次創作(完全オリジナル)となっており、既存の人物のお名前は一切扱っておりません。
・この物語は病みパロとなっております。苦手な方はUターン、また、注意してご視聴ください。
・この物語には生々しい表現が含まれている可能性があります。読んでいる上で気分が悪くなった場合は、すぐに視聴をおやめください。
・スクロール速度は”遅め”を推奨しています。
これらを十分に把握した上でご視聴ください。
読み方
名前「」
人物の名前と、話している言葉。
鍵括弧が「」ではなく、『』である場合は、
その人物からの視点で話している。
例 : 自分『』 他人「」
その一言に尽きる。
毎日罵倒され
毎日毒されて
何が楽しいんだ
何が幸せだ
ああ
もう
いいや
こんな人生
『…』
…また、朝が来てしまった。
今日も地獄が始まる。
逃げたい。
でも、逃げられない。
朝だから。
『…』
[お姉ちゃんが頑張ってるんだから貴方も頑張りなさい]
[お前はダラダラしてばっかでろくに勉強もしない]
過去に両親に言われた言葉が頭の中でループする。
なんで兄弟で比べられなければならないんだ。
なんで優秀じゃなければならないんだ。
…それならいっそ、何も言わなければいいのに。
どうせ、僕のことは誰も見てくれないんだから。
母「○○ちゃん、おはよう。今日も可愛いわね。」
姉「…うん」
姉は苦笑いをしながらそう返事をする。
この時点で気づいた人もいると思うけど…
姉は”溺愛”されているんだ。
それも、ありえないほど。
姉はそれを嫌がっているようで、毎日両親への返事は薄っぺらい。
…姉は、何から何まで両親に監視されている。
お風呂も、トイレも、友達と遊ぶ時も。
唯一監視されないのは、学校くらいだ。
ただ、恐らく服に盗聴器を仕掛けられている。
…そりゃ、嫌になるか。
愛情を一切注がれていない僕でも分かる。
僕は、一人の時間が好きだ。
だから、そういうことはストレスでしかないだろう。
…それを、数十年間耐え続けている姉は凄いと思う。
まぁ、僕には関係ないけど。
『…行ってきます。』
僕がそう言うと、姉だけが言ってくれた。
…親にバレないように、小声だけど。
僕には聞こえた。
「行ってらっしゃい」
って。
…悲しいよな。
その言葉に…ありがたみを感じないなんて。
ガラガラガラ…と。
教室の扉を開けると同時に。
「また来やがった」「さっさと死ねばいいのに」
「気持ち悪」「視界に入らないでほしいわ」
…と。
次から次へと罵声を浴びる。
そんなに言うならほっとけばいいのに。
どういう神経してんだよ。
心の中でそう思うも、言い返すことはできない。
…はぁ。
僕は今日も、弱いままなんだな。
昼休憩の時間、僕は1人でひたすら階段を上っていた。
…今日も、この地獄から逃げ出すために。
そう。僕が向かっている場所は…
“屋上”だ。
けれども、この学校の屋上は立ち入り禁止となっている。
…どこの学校でもそうだろうけど。
僕は、僅かな希望を抱いて毎日屋上前の扉に来ているのだ。
…無意味なのに。
当然、今日も屋上の扉を開けることができなかった。
まぁ、鍵を持っていないから無理なのは分かりきっていたことだけど。
ただ…想像してしまう。
…漫画みたいに、あの場所から飛び降りることができたら。
…どれだけ楽だったかな。
って。
『…』
今日も僕は、放課後に人影のない”川”に来ていた。
…いつも、今日こそは死ねると信じて。
でも、この川は浅い。
だから、足首までしか浸かれない。
…この川は、僕を殺してはくれないんだ。
僕が川に足を入れて座っていると、猫が現れた。
この猫も、僕が餌をあげてから毎日ここに現れている。
普段どこで過ごしているかは分からないけど…
…この猫には、安全な場所で過ごしてほしい。
こんな地獄のような世界で、人間が餌を与えることすら許されないこの世界から。
逃げ出してほしい。
そう思ったから、僕はあの日、お昼に食べようと思って買った”鯖の缶詰”をこの猫に与えたんだ。
僕じゃ、この猫は保護できないけど。
…いつか、いい人を見つけてほしい。
それまでは、”多分”餌を与えられると思うから。
だから…
もう、この場所には来ないでよ。
「…」
家に帰ると、姉さんが話しかけてきた。
姉「ねぇ、○○…」
僕『…』
姉「今はお父さんとお母さんは居ないから…」
僕『話しかけないで。』
姉「……ごめんね」
…分かってる。
姉さんは何も悪くないんだ。
全部、あいつらのせいなんだ。
でも…
…姉さんに対して、無意識に怒りを覚えてしまう。
…これは、嫉妬だ。
親に愛情を溢れるほど貰って。
成績優秀で。
友達もたくさん居て。
…そんな優秀な姉と、なんにも秀でてない僕。
…いや
妬んじゃダメ。
…そんなこと、僕が一番分かってる。
姉さんが僕が思うよりずっと苦しんでいることも。
あいつらにずっと縛られて好きなことを好きって言えないことも。
あいつらに必要以上に心配されて、ずっとストレスになっていることも。
全部知ってる。
だって、ずっと弟としてすぐそばで見てきたんだから。
姉さんが”目”で僕に助けを求めてきたこともあった。
…なのに
僕は、そんな姉さんと、自分と。
向き合わないで、ずっと逃げ続けていた。
姉さんを差し置いて、自分だけ楽になろうとしている。
…最低だ。
僕があの世に逝けたとしても、必ず地獄行きになると思う。
…だって、僕は悪い人だから。
…ごめん。姉さん。
僕は、姉さんのようになれない。
《ループ》
好評であれば、続きを投稿します。
「自殺志願者」
ー余談ー
皆さんは自殺についてどう考えますか?
きっとこの物語を視聴している方にも、一度は自殺をしてしまいたいと考えたことがある方がいらっしゃるかと思います。
その理由の中でも、学校や仕事、家庭環境などと、様々な理由があると思います。
私は、その理由の中で、”人と比べる”ということを今回取り入れました。
・あの子はあんなに辛い思いをしながら頑張っているのに自分はあの子みたいに努力してないし劣っている。
・自分はこんなに辛い思いをしているのに、あの子はずっと楽をしていて妬ましく思う。
・あの子はこのくらいで辛いと言っている。自分はそれ以上に辛いのにそんなことで…
そんな風に思ってしまった…という経験はありませんか?
もちろん、他人と自分を比較することが悪いことだという訳ではありません。それが人ですから。
人は誰しも悩みがあると思います。ちょっとした悩みから、自分にとって重大な悩みなど。
それらを抱えこみ過ぎると、いきすぎたネガティブな考えに至る…と、私は考えています。
そんな方々へ。少しでも楽になるために。
生きる理由を作ってみてください。
もし身近に理由がなければ、理由が見つかるまで生きてみようと、そう思っていただけたらいいなと思います。
それ以上は何も言いません。
もし、余談の中で気に触ることがありましたら申し訳ございません。
以上です。長文失礼しました。
コメント
3件
うぉぉいいっ…!! 出来れば続き出して欲しいな〜…なんて…?(?)