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「…というわけで」

「何がですか」

「ジミナ、ヒョンと部屋を代われ」

「……いつまで?」

「ホバとキスが出来るまで」

「嫌です!……え?待って下さい、今何て言いました?」

「だから、ホバとキス出来るまで部屋を代わってって言った」

「ホビヒョンと……ちょ、ちょっと待って下さい!え、いつの間に?」

「良いだろいつでも!ほら、分かったなら代わってってば」

「だから嫌だって言ってるじゃないですか。え〜!詳しく聞かせて下さいよぉ!」


作戦その一。ホバとルームメイトであるジミニに部屋を代わってもらう。早速部屋で寛いでいるジミニを叩き起こして率直に伝えれば即答で嫌だと返ってきた。…目が輝いてる…他人の恋話にそこまで食いつけるのは凄いと思う。


「いつからですか?どういった経緯で?どっちから?」

「多い!」

「じゃあ、まずはいつから付き合い始めたんですか?ホビヒョンから何も聞いてないですけど」

「そう何でも聞けると思うな」

「……ケチ。一生代わってやりませんからね」

「やぁ!それとこれとは話が別だろ!?」

「てか、別のとこで頑張れば良いじゃないですか!何で僕が部屋代わらないといけないんですか?」

「何でそんな嫌なんだよ」

「だって掃除手伝ってくれるし、良い匂いするし、一緒に遊んでくれるし、寂しいって言ったら一緒に寝てくれるし」


こいつ…僕が見てないところで散々甘えやがって…!確かに、僕たちの中では一番面倒見が良いもんね?優しいし、甘やかしてくれるし、基本的にどんな遊びでも付き合ってくれるし…ルームメイトになって、その味を占めてしまったら離れたくないのも分かる。


「…ジミナは嬉しくないの?僕とホバが付き合ったという事に関してはどう思ってるのさ」

「どう……まぁ、おめでたいと思ってますよ。でも、それと部屋を代わるのは話が別です」

「何でだよ!」

「僕は話が聞きたいです!提供してくれる情報量に応じて考えてやらん事もないですよ」

「………じゃあ良いや」

「えぇ〜!?そんなに嫌なんですか?」

「お前の事だ!言わせるだけ言わせて終わり!代わる気なんてゼロだろ!」

「とんだ悪党じゃないですか…そんな事ないですよ。ただ、話を聞いてた側からすると、おめでたい事だから余計経緯が気になるだけで…」

「……話を聞いてた?」

「ぁ………まぁ、そういう事なので」

「おい、詳しく聞かせろ」

「嫌です!黙秘権を使います!」

「やぁー、気になるだろ!?」

「それ、僕もさっき言いました!でも、ジンヒョンは嫌なんですもんね?なら、僕も言いません!…ていうか、答えたら僕がどうなるか…」


おめでたいとは思ってくれてるようだが、それとこれとは話が違うと言い、結局部屋は代わってくれないようだ。…仕方ない、次の作戦を考えるかと思った矢先、ポロッと溢した言葉を聞き逃さずに問い詰めれば、視線が彷徨い、アタフタしながら青ざめていくジミニ。…ホバに口止めされてるのか、面倒臭いな…


「こっそりも駄目?」

「うっかりヒョンが口に出したら?僕の首が飛びます!」

「どんな脅され方されてるんだよ…分かった、お前の首の為にもこれ以上聞かないでおくよ」

「はぁぁー……良かった……!」

「その代わり!今後、ホバと何かある時はヒョンを呼べよ?」

「はーい!」


…一先ず、ジミニを味方につけたのはデカいだろう。ならば次は…あいつらだな。

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