短編集

兄弟ぱろ

赤嫌われ

紫視点

小さい頃から、すべて赤のせいにしろと親に言われていた。それが普通だったから、おかしく思うことはなかった。赤のせいにすると、赤は、嫌がることもない、反論することもない、ただ笑ってみせるだけ。

紫（赤！！桃くんのゲーム壊したでしょ！！

赤（…ごめんなさい（にこっ、、

桃（はぁっ、、

紫（赤っ！！黄ちゃんが泣いてるんだけど！！

赤（ごめんなさい（にこっ、、

紫（黄ちゃんに言って！！

赤（ごめんなさい、（にこ、

紫（赤っ！お母さんが呼んでる！！

赤（はい（にこ、

母（死ね！！！

赤（ごめんなさい（にこっ、、

父（なんで生まれてきたんだよ！

赤（ごめんなさい、（にこ、、

母（お前なんて要らないんだよ！！！

赤（ごめんなさい、（にこ、、、

別になんとも思わなかった。これが普通だから。認めてるんだから。

無視するのが当然。怒るのが当然。怒られるのが当然。暴力を振られるのが当たり前だったんだから。

当たり前のことを当然のことを変だと思うことはなかった。

赤視点

赤（…ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい（にこ、、

赤（ごめんなさい、…（泣

俺は限界を知らなかっただけ。限界をこえても出てくる涙に気づかなかった。でもやっぱり、壊れちゃうんだよね。

赤（あ”ぁｯｯ、もぉ、やだぁっ、、

だから、初めて助けを求めてみた。止まらない涙を零しながらリビングに行った。大丈夫、母さん達は居ない。

赤（助けてくださいｯ、、（泣

紫（ぇ、？

赤（ｯ、ごめんなさいｯｯ、もぉ、限界ですっ、、

桃（ぇ、は？

紫視点

人間だれしも、限界があるのはここにいる全員が知っていること。でも、笑顔しか見せなかった赤が、偽笑いしか見せなかった赤が、泣いている。

しかも、助けを求めてる。相当我慢させてたんだろうな、今更後悔しても遅いけどね。

赤（お願いｯ、しますｯ、助けてっ、（泣

紫（ぇ、？ど、なに、？どうしたの、？

桃（赤、？

橙（ちょ、一旦落ち着きや、？

青（…（きょろきょろ、

黄（……？？？

下2人は、まだ状況を理解できてないみたいだった。とりあえず赤優先で動く。1番下は赤なのに、あんな扱いしてたなんて。理不尽に赤に怒ってしまった。お母さん達が暴力振るうのも、全部、全部考えたら分かるはずなのに。

赤（っ、ぐすっ、

橙（おぉ、2人大丈夫か、？

青（ぇ、？…？？？

黄（？？？…んん、？

橙（わかないか、

紫（…ごめんね、

桃（ごめん、

橙（ごめんな、…ほら、2人も、

青（ぇ、？ぁ、！ごめんね、

黄（…………！ごめんなさい、

赤（んん、っ、

母（ただいまぁ〜

赤（っ、（震

黄（、…（ぎゅー、

母（なにやってんの、黄、離しなさい、！菌が着くわよ！

黄（…（ぎゅぅー、

紫（母さん、もう俺たちに関わらないで

母（はぁっ、？何言ってんの？

父（冗談やめろよ〜笑、ほら黄、こっち来なさい

青（…赤くんっ、（ぎゅうっ、

紫（…だから、もう、一生、赤くんには近づかないでね

桃（警察も呼んであるから

橙（逃げられないからな

リクエスト方法、あらすじにて