「親心」
伝えた後、「言えた」と、心のどこかでほっとした。
だけど次の瞬間、ご両親がどう思ったのか不安になってくる。
頭を下げたまま動けずにいると、「顔をあげてください」と、 美穂(みほ)のお父さんの声がした。
声に押されるようにして前を向けば、美穂のご両親は優しい微笑みを浮かべていた。
「娘から学生マリッジサポートでの話を聞いていて、アドバイザーをとても信頼しているのは感じていました。私も妻も、娘同様に久世(くせ)さんを信頼しています」
それを聞いて心からほっとした。
ご両親の表情から、嘘じゃないのは伝わってくる。
「娘から学生マリッジサポートを退会したいと聞いています。アドバイザーとお付き合いすることや、実は好きだったと言われた時は、とても驚きました」
その時のことを思い出したのか、美穂のお父さんは小さく笑う。
笑みは残したまま、別のなにかを思い出すような、どこ******
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